七所社は、愛知県名古屋市中村区岩塚町に位置する由緒ある神社です。創建は平安時代にさかのぼり、古代の神鏡や古塚、日本武尊にまつわる伝承が残る、歴史的かつ文化的価値の高い神社です。
七所社の創建は、神社に祀られている神鏡の銘に元慶8年(884年)の年号が刻まれていることから、この頃に建立されたと考えられています。尾張国の地名にまつわる記録によれば、古くから信仰の中心として知られていました。
境内には「岩塚」という地名の由来とされる古塚があり、そこには日本武尊が腰を掛けたと伝わる「腰掛岩」が現存しています。この岩は古墳の奥壁や天井石とも言われ、地域の歴史と密接に結びついています。
応永32年(1425年)には、岩塚城主であった吉田守重によって社殿の修復が行われました。吉田守重は足利尊氏の一族で、地域を統治しながら神社の信仰を支えました。
七所社の名は、熱田神宮や八剱宮など、七つの神社をこの地に勧請したことに由来します。この勧請は地域の信仰の中心としての役割を果たしました。
境内には白山社や熊野社、石神社などの末社が祀られています。これらの末社は、元々別の場所に鎮座していましたが、享保19年(1734年)に現在の境内へ遷座されました。
境内には古木が茂り、清浄な神域を形成しています。この神聖な雰囲気は、訪れる人々に静寂と癒しを与えてくれます。
七所社では、毎年旧暦1月17日に「きねこさ祭り」が行われます。この祭りは、尾張三大奇祭の一つであり、名古屋市の無形民俗文化財にも指定されています。厄除けや五穀豊穣を祈念する伝統的な祭りです。
祭りの名前は、「きね(たて杵)」と「こさ(杵からこすり落とした餅)」に由来します。祭りでは神事が厳かに執り行われ、多くの参拝者が訪れます。
七所社へのアクセスは以下の通りです:
七所社は、歴史と伝統、地域の信仰が息づく神社です。古代からの遺物や伝承、そして現在も続く祭りが、訪れる人々を魅了しています。名古屋を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。