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大高菜

(おおだかな)

大高菜は、名古屋市緑区大高町発祥の伝統野菜で、あいちの伝統野菜にも選定されています。 その特徴や歴史、利用方法について詳しくご紹介します。

概要

由来と生産地

大高菜は、知多郡大高村(現在の名古屋市緑区)に由来し、主にこの地域で栽培されています。 栽培は江戸時代に始まり、漬物用の野菜として親しまれてきました。

旬と利用法

大高菜の旬は12月から1月です。正月の雑煮の具「餅菜」として使用されるほか、漬物や和え物にも適しています。 しかし市場流通は稀で、主に家庭菜園や地元の消費に留まります。

種の配布

緑区役所では、2009年より家庭菜園用の種を無料で配布しています。これにより、大高菜の保存活動が進められています。

伝統野菜としての認定

2002年には、愛知県の伝統野菜として正式に認定されました。

歴史

起源と発展

大高菜は、伊勢菜から派生したと考えられています。江戸時代には広く栽培され、とりわけ大高地区の郷倉周辺で育てられたものは品質が高いとされました。

献上品としての大高菜

慶長年間には、大高菜が領主志水甲斐守から尾張藩に献上されていたことが記録されています。 『尾張志』では、他の地域で栽培されたものと比較して大高菜の品質の良さが特筆されています。

歴史的な記録

江戸時代末期に刊行された『尾張名所図会』には、大高菜が藁苞に包まれ、農夫によって出荷される様子が描かれています。

生産

栽培の特徴

大高菜の葉や茎は非常に柔らかく、輸送中に損傷しやすいため市場流通は限定的です。 地元スーパーや直売所で稀に販売される程度です。

栽培方法

秋まきで、播種は10月から11月に行います。日中の気温が20度程度に達する環境が必要で、比較的簡単に栽培できます。 苦土石灰で土壌を調整すると良い結果が得られます。

収穫と注意点

成長期間は60~70日で、丈は数十センチに達します。薹が立つ前に収穫するのが望ましいです。 他のアブラナ科植物と交雑しやすいため、注意が必要です。

利用

伝統的な食べ方

大高菜は漬物用としての利用が一般的です。また、雑煮や和え物、汁物などにも使用され、地域の伝統的な食文化を支えています。

新しい調理法

最近では、大高菜をパウダー状に加工し、ケーキやパンの彩りとして使用するなど、創意工夫が見られます。

保存活動

農家の取り組み

大高菜の保存活動を行う農家は、他のアブラナ科植物と交雑しないよう、住宅地に囲まれた庭先で隔離して栽培しています。 このようにして種子の保存に努めています。

地域の取り組み

緑区役所では、冬から春にかけて玄関や駐車場でプランターによる大高菜の展示栽培を行い、地域住民への普及活動を行っています。

おわりに

大高菜は、地域の歴史や文化に深く根ざした伝統野菜です。市場にはあまり出回らないため、その価値を知る人にとって特別な存在となっています。 今後も保存活動を通じて、その魅力を広めていくことが期待されます。

Information

名称
大高菜
(おおだかな)

名古屋

愛知県