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あつた蓬莱軒

(ほうらいけん)

あつた蓬莱軒は、愛知県名古屋市熱田区にある老舗飲食店で、株式会社蓬莱軒によって運営されています。特にひつまぶしの発祥の地として知られ、長い歴史と伝統を誇る名古屋の代表的な名物料理を提供する店です。

歴史と沿革

あつた蓬莱軒は、旧東海道の宿場町である宮宿の陣屋跡地に1873年(明治6年)に創業しました。本店は「陣屋本店」とも呼ばれています。この店名は、かつて熱田の地が「蓬莱」または「蓬莱島」と呼ばれていたことに由来しています。

当初は一般的な料理店でしたが、明治末期に現在の「ひつまぶし」に相当する料理を提供し、それが大変好評を博しました。それ以来、ひつまぶしが看板メニューとして親しまれています。

「ひつまぶし」の商標登録

「ひつまぶし」という名称は1987年(昭和62年)に株式会社蓬莱軒によって商標登録されました。ただし、この名称は現在では一般名詞化しており、他の飲食店でも広く使用されています。そのため、「ひつまぶし」の名称使用が一律に商標権侵害とは認められず、個別に判断されています。

ひつまぶしの起源と特徴

ひつまぶし誕生の背景

ひつまぶしの誕生には、出前の際に空の丼を頻繁に割ってしまう問題が背景にあります。当時の店主である甚三郎が解決策として、木製のお櫃を使用し、一つの器に数人分の鰻飯を入れて提供する形式を考案しました。この形式は鰻がご飯の上に均等に配置されず、鰻だけが先に食べられてしまうという問題を引き起こしましたが、それを改善するために鰻を細かく刻み、ご飯に混ぜるスタイルが誕生しました。

食べ方の特徴

ひつまぶしは、蒲焼にしたウナギを細かく刻み、お櫃に入れたご飯に混ぜることで提供されます。これに薬味や出汁が添えられ、食べる人が好みに合わせて味を調整する楽しみがあります。最初はそのままの味を、次に薬味を添えて、最後に出汁をかけたお茶漬け風にして食べるのが一般的な食べ方です。

店舗一覧

あつた蓬莱軒は、現在名古屋市内に以下の4店舗を展開しています。

ひつまぶしの発祥についての議論

名古屋発祥説

ひつまぶし発祥の店として名古屋市熱田区の「あつた蓬莱軒」や中区の「いば昇」が挙げられます。それぞれ、あつた蓬莱軒は明治時代、いば昇は大正時代に誕生したと主張しており、誕生時期については異なる意見があります。

津市発祥説

一方、三重県津市にもひつまぶし発祥説があります。この説では、天然うなぎの不揃いなサイズや食材を無駄にしないための工夫として、細かく刻んでご飯に混ぜた料理がまかないとして始まったとされています。

まとめ

あつた蓬莱軒は、名古屋を代表する老舗として地域に根付いた存在です。「ひつまぶし」という一品は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。その歴史や独自の背景を知ることで、ひつまぶしの味わいがさらに深まることでしょう。

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名称
あつた蓬莱軒
(ほうらいけん)

名古屋

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