針名神社は、愛知県名古屋市天白区にある由緒ある神社です。『延喜式神名帳』に「従三位針名天神」と記されていることから、10世紀初頭以前に創建されたと推察されています。元々は天白川左岸の元郷(現在の地下鉄平針駅北側付近)に祀られていましたが、1612年頃、徳川家康の命により現在の地に遷座されました。
現在の社殿や手水舎、社務所は昭和天皇即位50年の奉祝記念事業として1976年に竣工されました。境内の面積は約1万2000坪を有し、名古屋市内でも有数の規模を誇ります。
主祭神は尾治針名根連命で、尾張国一宮・真清田神社の祭神である天火明命の14代目の子孫とされています。また、配神として大巳貴命(大国主命)や少彦名神が祀られています。1909年には八幡神も合祀されました。
神社には江戸時代初期の1686年に建立された石灯篭や、1699年の棟札、1839年の手水鉢などの貴重な遺物が現存しています。
鳥居をくぐる際には衣服を整え、お辞儀をして心を引き締めましょう。参道は左側を歩きます。鳥居の前には広い参拝者用駐車場が完備されています。
手水舎では手や口を清め、心身を整えてから参拝します。車椅子用のセンサー式手水も設置されており、安心して利用できます。
現在の拝殿は1976年に竣工され、冷暖房を完備しています。2018年には天井絵や御神鏡が新調され、境内は一層美しく整備されました。
天井絵には四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)が描かれ、植物や薬草をモチーフにした絵が参拝者の健康や長寿を祈念しています。御神鏡は京都の鏡師によるもので、直径45cmの鋳銅鏡に五三桐紋と鳳凰が刻まれています。
本殿右側には、疫病から守る建速須佐之男命を祀る「天王社」と、学問の神・菅原道真公を祀る「針名天神社」があります。
境内には天照大御神を祀る「神明社」、鵜葺草葺不合神を祀る「知立社」、大山祇神を祀る「山神社」、豊受毘売神を祀る「御鍬社」、菊理比売神を祀る「洲原社」、大物主神を祀る「金刀比羅社」があります。
商売繁盛や芸能上達の神である宇賀能美多麻神を祀る「針名稲荷社」は、赤い鳥居をくぐった先にあります。
社務所では御札や御守りの授与、ご祈祷の受付を行っています。受付時間は午前9時から午後4時までで、必要に応じて社務所へお越しください。
一年間の感謝を込めて、御札や御守りを古札収納所に納めましょう。
針名神社では年間を通じて様々な祭典が行われています。代表的なものには、元旦の歳旦祭、1月14日の左義長、7月の天王祭、11月の新嘗祭などがあります。