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興正寺(名古屋市)

(こうしょうじ)

興正寺は、愛知県名古屋市昭和区八事本町にある真言宗系の寺院で、高野山真言宗に属する包括団体です。山号は「八事山」、通称は「八事観音」として親しまれています。本尊は大日如来で、境内は西山普門院と東山遍照院の2つに分かれています。

概要

興正寺の隣には名古屋市が管理する「興正寺公園」があり、参拝者用の立体駐車場「八事山興正寺 参拝者駐車場」としても整備されています。この駐車場は2012年度のグッドデザイン賞を受賞しており、地域における利便性の高さが評価されています。

歴史

興正寺は、1686年(貞享3年)、天瑞圓照和尚によって草庵が結ばれ、1688年(貞享5年)に尾張藩2代目藩主の徳川光友の帰依を受けて創建されました。その際、「八事山遍照院興正律寺」の寺号が授けられ、尾張徳川家の祈願寺として栄えました。その繁栄ぶりから「尾張高野」とも呼ばれています。

また、興正寺は高野山真言宗の別格本山であり、霊場としても知られています。昭和30年代には名古屋市観光協会の後援により「大名古屋十二支卯年の護り本尊」として文殊菩薩が祀られるようになり、1987年(昭和62年)には「なごや七福神」の寿老人の霊場としても指定されました。

伽藍

興正寺の境内には、歴史的価値の高い伽藍が多く存在します。その一部をご紹介します。

五重塔

1808年(文化5年)に建立された五重塔は、興正寺の象徴です。愛知県内で唯一現存する木造五重塔として、1982年(昭和57年)に国の重要文化財に指定されました。この塔は高さ26メートルを誇り、その美しい流線型の屋根が特徴です。本尊として大日如来が中心柱に祀られ、その四方には阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来が安置されています。

西山本堂

1751年(寛延4年)に建立された西山本堂は、本尊の阿弥陀如来を中心に、多くの仏さまが祀られています。その中でも「ぽっくりさん」と呼ばれる大隨求明王は、長寿や健康、安産のご利益があるとされ、多くの参拝者から信仰を集めています。

能満堂

1717年(享保2年)に尾張徳川家6代藩主の寄進により建立された能満堂は、虚空蔵菩薩が本尊として祀られています。この菩薩は「智慧の仏」とされ、合格祈願やぼけ封じの信仰が厚いです。

観音堂

開山の天瑞圓照和尚が建立した観音堂には、正観世音菩薩が本尊として祀られています。この菩薩は尾張徳川家2代藩主光友公による寄進で、秘仏として大切にされています。

大日堂

八事山内で最も高い場所に位置する大日堂は、尾張徳川家2代藩主光友公が母の供養のために鋳造した大日如来像を本尊としています。高さ約3.3メートルのこの仏像は、壮大で静寂な雰囲気を醸し出しています。

不動護摩堂

不動護摩堂は、創建時から存在する最古の堂舎の1つで、不動明王を本尊としています。護摩を焚き修法を行う場所として、多くの人々が祈願に訪れます。

行事と文化財

興正寺では、毎月5日や13日に縁日が開催されるほか、2月の節分厄除祈祷会や10月の千燈供養会などの行事も盛んです。また、国の重要文化財に指定されている五重塔や、市指定文化財の観音堂など、歴史的価値の高い建造物も多く存在します。

アクセス

興正寺は、名古屋市昭和区八事本町に位置し、名古屋市内からのアクセスが良好です。周囲の観光施設と合わせて訪れることで、歴史と文化に触れる充実したひとときを過ごすことができます。

Information

名称
興正寺(名古屋市)
(こうしょうじ)

名古屋

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