みどりが丘公園は、愛知県名古屋市緑区に位置する、墓地と公園が一体となった大規模な墓園です。総面積は将来的に約60ヘクタールにも及ぶ予定で、現在も段階的に整備が進められています。お墓参りの場としてだけでなく、花や水、緑に囲まれた憩いの空間として、市民の日常生活に寄り添う存在となっています。
園内は自然環境への配慮が随所に施されており、静かで落ち着いた雰囲気の中、散策やウォーキング、ジョギングを楽しむ人の姿も多く見られます。墓園でありながら一般の公園のように利用できる点が、この公園の大きな特徴です。
みどりが丘公園は、「公園と一体となった墓地を設け、緑と水に包まれた憩いとやすらぎの場を提供することで、市民福祉の向上に寄与する」ことを目的として、1988年(昭和63年)に名古屋市東南部の丘陵地帯に開設されました。
園内は大きく北園と南園に分かれており、北園には日本式の普通墓地と洋式の芝生墓地、南園には普通墓地が整然と配置されています。現在は約26,000区画が整備されており、将来的には約27,500区画規模の墓地公園となる計画です。
2001年(平成13年)には、南園入口付近にみどりが丘公園会館が設置され、案内所や休憩スペースとして利用されています。初めて訪れる方でも安心して利用できる施設が整っています。
みどりが丘公園の大きな魅力の一つが、四季折々に表情を変える豊かな自然です。丘陵地の地形を活かして整備された園内では、春夏秋冬それぞれの季節ならではの風景を楽しむことができます。
春にはソメイヨシノやコヒガンザクラ、ツツジが咲き誇り、園内がやわらかな色彩に包まれます。夏にはアジサイやサルスベリ、ムクゲが彩りを添え、秋にはコスモスやヒガンバナ、モミジの紅葉が訪れる人の目を楽しませます。冬にはサザンカやカンツバキ、ナノハナなどが静かな季節に彩りを与えてくれます。
緑豊かな環境により、園内や周辺には多くの野鳥が飛来します。ウグイスやシジュウカラ、メジロといった身近な鳥のほか、オオタカやカワセミといった姿を見られることもあり、バードウォッチングを楽しむ人にとっても魅力的な場所です。
みどりが丘公園は墓参のためだけの場所ではありません。園内の園路は歩きやすく整備されており、日常的に散歩や軽い運動を楽しむ方も多く訪れます。また、お盆の時期に行われる送り火コンサートをはじめ、自然観察会や各種展示会、教室など、季節ごとのイベントも開催され、地域に根ざした交流の場としての役割も担っています。
静けさと賑わいが程よく共存する空間は、心を落ち着かせたい時や自然の中でゆったりと過ごしたい時に最適です。
公園の南東側には、周囲約2.7kmの勅使池(ちょくしいけ)が広がっています。池の周囲には遊歩道が整備され、散歩やジョギング、植物観察、バードウォッチングを楽しむ人々で親しまれています。みどりが丘公園とは階段でつながっており、徒歩で行き来が可能な点も魅力です。
公園の開門時間は通常7時から19時までとなっており、盆や彼岸の時期には6時から19時に延長されます。徒歩や自転車での通行は終日可能です。盆や彼岸の繁忙期には、園内を巡回する無料バスも約20分間隔で運行され、高齢の方や足の不自由な方にも配慮されています。
みどりが丘公園は、名古屋市営地下鉄桜通線徳重駅から約1.5kmの位置にあります。徳重駅または鶴舞線原駅からは、名古屋市営バス(原12号系統・みどりが丘公園行き)を利用し、終点または「みどりが丘公園会館」バス停で下車すると便利です。
徒歩の場合は、徳重駅2番出入口から南東へ約20分ほどで到着します。なお、豊明市側から直接乗り入れるバス路線はありませんのでご注意ください。
みどりが丘公園は、墓園という役割を大切にしながらも、自然と人が調和する空間として整備された、名古屋市緑区を代表する公園墓地です。お墓参りのひとときはもちろん、日常の散策や自然とのふれあいを通して、心穏やかな時間を過ごすことができるでしょう。