御園座は、愛知県名古屋市中区栄に位置する歴史ある劇場です。1896年に創立されたこの劇場は、数多くの演劇や公演を通じて地元文化の発展に寄与してきました。
御園座は、1895年に名古屋の財界有志によって設立された「名古屋劇場株式会社」を母体としています。翌1896年6月19日、初代市川左團次一座による杮落とし公演を皮切りに劇場としての歴史をスタートさせました。
1935年には新たな劇場が完成しましたが、1945年の名古屋大空襲で焼失。その後1947年に再建されましたが、1961年にも火災に見舞われ、再建後は御園座会館として生まれ変わりました。この時期にはボウリング場や演劇図書館なども併設され、地域の文化拠点として発展しました。
不況の影響を受け、2011年に劇場の建て替え計画が発表されました。2013年には土地・建物を売却し、債務を整理した後、新たな劇場ビルの建設に着手。2018年には新劇場が完成し、現在も多くの観客を魅了する公演が行われています。
新御園座ビルは、地上41階建ての高層ビルで、低層階には劇場や店舗、中高層階には分譲マンションが配置されています。建築家の隈研吾が監修し、現代的でありながら伝統を感じさせるデザインが特徴です。
2018年再開後の御園座は、最新の設備を備えています。座席には個別空調が設置され、ドリンクホルダーも完備。さらに、観劇の快適性を向上させるため、座高調整クッションや字幕ガイドも導入されています。
現在の劇場の座席数は、通常時で1,299席、花道設置時は1,219席、オーケストラピット設置時は1,131席です。以前の劇場と比較しても広々とした空間が確保されています。
御園座では、以下のような多彩な演目が上演されています。
2018年には「スーパー歌舞伎II ワンピース」や「滝沢歌舞伎」などが上演され、多くの観客を魅了しました。
御園座では、観客のニーズに応えるユニークなサービスが多数用意されています。
2018年から一部演目を格安で観覧できる「一幕見席」が試験導入され、気軽に観劇を楽しめる環境が整えられました。
売店では名物の「アイス最中」が販売されており、人気商品となっています。演劇観賞の合間に味わう楽しみのひとつです。
御園座はその歴史と伝統を継承しながら、現代的な劇場としての新たな挑戦を続けています。今後も地域文化の発展に寄与し、多くの人々に愛される劇場であり続けるでしょう。
御園座は名古屋市の中心部に位置しており、公共交通機関を利用して簡単にアクセス可能です。周辺には飲食店や宿泊施設も充実しており、観光にも便利な立地です。