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名古屋市農業センター(delaふぁーむ)

(なごやし のうぎょう デラ)

― 都会に広がる学びと癒しの農業公園

名古屋市農業センター(愛称「delaふぁーむ」)は、愛知県名古屋市天白区天白町に位置する、市営の農業施設です。1965年(昭和40年)に開設され、当初は名古屋市の農業振興を目的として、農業技術の研究や普及、農家への指導を中心に活動してきました。現在ではその役割をさらに発展させ、市民が農業や自然と親しみながら学び、憩うことのできる農業公園として、多くの来園者に親しまれています。

名古屋市の東端に位置する広大な敷地には、「野菜と家畜」をテーマにした多彩な施設が整備され、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる空間が広がっています。都市部にありながら、四季の移ろいを感じられる貴重な場所として、観光やレジャー、学習の場として高い評価を得ています。

多彩な施設と見どころ

家畜とふれあえる畜産エリア

敷地内には、牛や羊がのびのびと過ごす放牧場が整備されており、間近で家畜の様子を観察することができます。また、10種類以上のニワトリが飼育・展示されている鶏舎もあり、品種ごとの違いや生態について学ぶことができます。

特に注目されているのが、名古屋コーチンに関する取り組みです。名古屋市農業センターは、名古屋コーチンの雛を生産・出荷する国内最大級の拠点として知られており、名古屋の食文化を支える重要な役割を担っています。

温室・市民菜園・花の見どころ

園内にはベゴニアなどが栽培されている温室があり、季節を問わず色鮮やかな花々を楽しむことができます。また、市民菜園では、野菜づくりを通じて農業の楽しさや大切さを学ぶことができます。

四季折々の花が楽しめるのも農業センターの魅力です。ソシンロウバイ(1月中旬~2月中旬)を皮切りに、フクジュソウマンサク(2月)、シダレウメ(2月下旬~3月中旬)、モクレン(3月)と、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。

国内有数の規模を誇る「しだれ梅」の名所

名古屋市農業センターといえば、何といってもしだれ梅の名所として全国的に知られています。園内の梅林には、紅梅・白梅あわせて12品種、約700本ものしだれ梅が植えられており、その規模は国内有数です。

毎年2月下旬から3月中旬にかけて見頃を迎えると、枝いっぱいに咲き誇る梅の花と、甘く上品な香りが園内を包み込みます。春まだ浅い時期に訪れるこの景色は格別で、多くの来園者を魅了します。

見頃の時期には「しだれ梅まつり」が開催され、朝市や青空市、ステージイベントなど、さまざまな催しが行われます。家族連れや写真愛好家など、多くの人々で賑わう名古屋の春の風物詩です。

リニューアルでさらに魅力向上

令和6年(2024年)3月、名古屋市農業センターは全面リニューアルオープンを迎えました。畜産エリアを中心に施設が一新され、新たな体験や楽しみ方が加わっています。

成牛舎

老朽化していた成牛舎は全面改装され、最新鋭の搾乳ロボットを導入しました。動物福祉に配慮した快適な環境で飼育される乳牛の姿を見学でき、現代の畜産技術を身近に感じることができます。

レストハウス・カフェ

既存の鶏舎を改修し、カフェを併設した休憩スペースが誕生しました。地元産の食材を使ったジェラートや軽食が提供され、散策の合間にひと息つける人気スポットとなっています。

ふれあい動物園

豚舎を活用したふれあい動物園では、さまざまな動物たちと直接触れ合うことができます。生態講座や体験プログラムを通じて、子どもたちが命の大切さや動物への理解を深められる学びの場となっています。

ウッドテラス・BBQ広場

イベント時にはステージとしても利用されるウッドテラスや、芝生広場に整備されたBBQ施設「BBQCANVAS ヒラバリ」も新たな見どころです。農業センター産の新鮮野菜や名古屋コーチンを使用した特別メニューを楽しめる点も大きな魅力です。

産直市場「なご八市場」

地元産の新鮮な野菜や加工品が並ぶ産直市場「なご八市場」では、名古屋コーチンや農業センター産の生乳を使った商品など、産地直送ならではの味覚を購入することができます。

農業に親しみ、ゆったりと憩う空間

名古屋市農業センターは、開園50周年を記念して市民公募により「delaふぁーむ」という親しみやすい愛称が付けられました。「でら」は名古屋弁で「とても」「すごく」を意味する言葉で、名古屋らしさと農業の魅力を存分に感じられる施設であることを象徴しています。

園内では、農業や畜産について学べるだけでなく、広々とした園路や芝生広場でのんびりと過ごすことができます。散策を楽しみながら、土や草花、動物たちとふれあうことで、日常の喧騒を忘れ、心身ともにリフレッシュできる点が大きな魅力です。

利用案内とアクセス

開園時間・休園日

開園時間は9:00~16:30、休園日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)および年末年始です。入園料は無料で、気軽に訪れることができます。

アクセス

公共交通機関では、地下鉄鶴舞線平針駅または赤池駅から徒歩約20分、市バス「農業センター北」下車徒歩約5分です。自家用車の場合は、愛知県道56号線沿いに位置し、224台分の駐車場が整備されています(イベント時は有料の場合あり)。

まとめ

名古屋市農業センター(delaふぁーむ)は、農業の学びと自然の癒し、そして四季の美しさを同時に楽しめる、名古屋市内でも貴重な観光スポットです。家族や友人とともに、ぜひ足を運び、農と自然の魅力を体感してみてください。

Information

名称
名古屋市農業センター(delaふぁーむ)
(なごやし のうぎょう デラ)

名古屋

愛知県