愛知県 > 名古屋 > 名古屋陶磁器会館

名古屋陶磁器会館

(なごや とうじき かいかん)

名古屋陶磁器会館は、愛知県名古屋市東区徳川一丁目に位置する歴史的建築物です。この建物は、名古屋を代表する表現主義建築であり、「景観重要建造物」および「国登録有形文化財」に指定されています。

歴史的背景

開館と増築

名古屋陶磁器会館は1932年(昭和7年)11月20日に、名古屋陶磁器貿易商工同業組合の事務所として竣工しました。設計は名古屋高等工業学校の鷹栖一英教授が担当し、実施設計と監理は丹羽英二が行いました。建設は志水建築業務店が担当しました。

1946年(昭和21年)には3階部分が増築され、さらに1949年(昭和24年)には一般財団法人名古屋陶磁器会館が設立されました。その後、同館は陶磁器業界の変遷を見守りながら名古屋のシンボルとしての地位を確立しました。

重要文化財としての指定

2008年(平成20年)に名古屋市の景観重要建造物に指定され、同年10月23日には国の登録有形文化財に登録されました。以降、愛知県内で開催される「特別公開」の際には多くの観光客にその魅力を伝えています。

建築の特徴

外観と内装

名古屋陶磁器会館の外壁は施釉スクラッチタイルで覆われており、アール・デコ調の装飾が随所に見られます。内部には伊奈製陶製のモザイクタイルが床材として使用されており、建築当時の豪華な雰囲気を現在に伝えています。

また、玄関や2階部分、大ホールには精巧なデザインが施されており、訪れる人々に歴史的建築物としての価値を感じさせます。

展示とイベント

常設展示

1階のギャラリーでは、かつて輸出用に製造された陶磁器の数々を展示しています。名古屋絵付けの華やかな技法を体感できるほか、訪問者は絵付け教室に参加することも可能です。

企画展

名古屋陶磁器会館では、年間を通じてさまざまなテーマの企画展を開催しています。「クリスマスで彩る陶磁器会館」や「雛人形・五月人形で彩る陶磁器会館」など、季節に応じた展示が多くの注目を集めています。

利用案内

名古屋陶磁器の魅力

名古屋絵付けの歴史

名古屋は明治後期以降、日本の輸出用陶磁器の生産地として発展しました。「名古屋絵付け」と呼ばれる独自の装飾技法が生まれ、その華やかさは世界中を魅了しました。絵付け技法には「デコ盛り」「洋風絵付け」「金盛り」など多彩なものがあります。

所蔵品の公開と保全

館内では、90年以上にわたって収集された1,000点を超える所蔵品の一部を無料で一般公開しています。また、陶磁器業界の発展を物語るこれらの作品を後世に伝える使命を果たしています。

名古屋陶磁器会館の活動

文化財保存と修復

名古屋陶磁器会館では、歴史的建造物の保存修理を継続的に行い、文化財としての価値を守っています。これには外壁や屋上防水工事、電気設備の改修などが含まれます。

教育活動

絵付け教室や体験会を通じて、次世代への技術伝承にも力を入れています。さらに、展示品を活用した文化交流や教育イベントも多数開催されています。

訪れる価値

名古屋陶磁器会館は、歴史的な建築美と陶磁器文化の両方を楽しむことができる貴重な施設です。名古屋を訪れる際には、ぜひ足を運んでその魅力を堪能してください。

Information

名称
名古屋陶磁器会館
(なごや とうじき かいかん)

名古屋

愛知県