大須観音は、愛知県名古屋市中区大須に位置する真言宗智山派の別格本山であり、正式な寺号は「北野山真福寺宝生院」と言います。本尊は聖観音で、日本三大観音の1つとして知られる観音霊場です。また、なごや七福神の1つである布袋像が安置されています。
寺内には、『古事記』の最古写本をはじめとする貴重な書籍が保管された「真福寺文庫」があります。この文庫は日本三経蔵の1つにも数えられる非常に貴重な文化財です。
大須観音の起源は建久年間(1190年 - 1199年)に遡り、当初は岐阜県羽島市桑原町大須にあった「中島観音」が始まりとされています。後醍醐天皇により元亨4年(1324年)に北野天満宮が創建され、その別当寺として僧・能信が真福寺と宝生院を設立しました。
慶長17年(1612年)、徳川家康の命を受けた犬山城主・成瀬正成により、現在の名古屋市中区大須へ移転しました。その後、文化12年(1815年)には五重塔が建立されるなど発展を遂げましたが、1892年の「大須の大火」により本堂や五重塔が焼失しました。
戦時中の名古屋大空襲で再び焼失した後、1970年に鉄筋コンクリート構造で再建され、現在の姿となっています。再建計画では五重塔や回廊も含まれていましたが、資金不足により建設は実現しませんでした。
大須観音の境内には多くの建物や施設があります。それぞれが独自の歴史と役割を持ち、訪れる人々に深い感銘を与えています。
大須観音の入り口を飾る立派な門で、二体の仁王像が安置されています。
現在の本堂は1970年に再建されたもので、鉄筋コンクリート造りの堅牢な建物です。名古屋のシンボルとして多くの参拝客が訪れています。
普門殿と紫雲殿は、それぞれ異なる宗教行事や祈祷に使用される重要な施設です。
1966年(昭和41年)に再建された鐘楼には、「華精の鐘(女人梵鐘)」と呼ばれる梵鐘があり、多くの人々が訪れるスポットとなっています。
大須観音の文庫には15,000冊以上の古典籍が収蔵されています。特に『古事記』の現存最古の写本「真福寺本古事記」は国宝に指定されており、書誌学の世界では極めて重要な資料です。
大須観音には国宝や重要文化財が数多く保管されています。特に「真福寺文庫(大須文庫)」は、15,000冊もの古典籍を所蔵する名高い文庫です。
愛知県指定有形文化財や名古屋市指定有形文化財も保管されており、それぞれが歴史的な価値を持っています。
大須観音は複数の札所に指定されています。以下はその主な例です:
大須観音は名古屋市内の便利な場所に位置しており、公共交通機関で簡単にアクセスできます。
名古屋市営地下鉄鶴舞線「大須観音駅」を下車し、徒歩ですぐの場所にあります。
大須観音は歴史的価値が高く、多くの文化財を有する寺院です。名古屋の観光名所としても人気があり、国内外から多くの人が訪れる場所となっています。名古屋を訪れる際は、ぜひ足を運んでみてください。