白鳥古墳群は、愛知県名古屋市守山区上志段味字白鳥に位置する複数の古墳の総称です。この古墳群は、志段味古墳群の一部として知られています。近年の調査により、かつては5基とされていた古墳の数が、現在では8基に及ぶことが確認されています。
白鳥古墳群の中で最も注目されるのが東谷山白鳥古墳(1号墳)です。国道155号沿いに立地していながら破壊を免れ、原形をほぼ完全に残した円墳として知られています。墳径は東西17.5メートル、南北16.5メートル、高さ3.5メートルを測り、横穴式石室を持つ6世紀後半の築造と考えられています。
この古墳は名古屋市内の史跡に指定され、2014年には「東谷山白鳥古墳」の名称で国の史跡「志段味古墳群」に追加指定されました。さらに2021年には名称が「白鳥古墳群」に変更されました。
1号墳の石室は、全長9.8メートル、玄室長4.2メートル、最大幅1.6メートル、高さ2.4メートルの平面徳利型・無袖式で、西側に開口しています。羨道の長さは3.2メートルで、周囲には幅約4.9メートル、深さ0.95メートルの周溝が確認されています。
白鳥古墳群には1号墳以外にも多くの円墳が含まれています。それぞれの特徴を以下にご紹介します。
2号墳と3号墳はそれぞれ墳径12メートルの円墳でしたが、開発によって滅失しました。地表下に周溝が残存している可能性があるとされています。
4号墳はかつて墳径10メートルとされていましたが、調査により15メートルに及ぶ規模が確認されました。石室は奥壁から羨道先端部まで6.65メートルに達し、須恵器や土師器が出土しています。
5号墳は墳径10メートルの円墳で、未調査ながら横穴式石室が残存していると考えられています。6号墳は民家の庭先にあり、実際のところは不明です。7号墳では須恵器の坏蓋が完全な形で出土しましたが、調査後に滅失しました。8号墳では隣接する1号墳の調査中に周濠が確認されました。
白鳥古墳群へのアクセスは以下の通りです:
これらの古墳群は、歴史を感じさせる貴重な遺産として名古屋市の文化的価値を高めています。特に1号墳の保存状態の良さは、訪れる人々に古代の技術と文化を鮮明に伝えるものとなっています。