總見寺は、愛知県名古屋市中区大須にある臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は「景陽山」で、本尊は薬師如来坐像。山門は仁王門という特徴的な構造を持ち、織田信長ゆかりの寺院としても知られています。
總見寺は元々、鎌倉時代末期の1332年(元弘2年/正慶元年)に、虎關師錬が伊勢国大島村(現在の三重県川越町)に景陽山神賛寺として建立しました。その後、後醍醐天皇の勅命により官寺となり、さらに伊勢国安國寺としてその歴史を重ねました。
天正年間、織田信雄が父・織田信長の菩提を弔うため、清洲北市場(現在の清須市一場)に移し、安土城下にあった摠見寺に倣い「總見寺」と改名しました。その際、忠嶽を開祖とし、虎關師錬を初代開山と仰ぎました。
江戸時代初期の1611年(慶長16年)、清洲越しにより名古屋市南寺町(現在の大須3丁目)へ移転。名古屋城築城とともに、新たな地で寺院としての役割を果たしました。1637年(寛永14年)には尾張藩主・徳川義直の手により方丈が再建されました。
明治時代には本堂と庫裏の再建が行われ、境内では愛知県庁が「名古屋博物館」を設立。その後の変遷を経て、現在は歴史的文化財を数多く有する寺院として知られています。
總見寺の伽藍には山門、本堂、そして織田信長公廟などが含まれます。特に山門は仁王門と呼ばれ、その荘厳な姿が訪れる人々を魅了します。
總見寺には以下のような愛知県指定文化財と名古屋市指定文化財が収められています。
總見寺は常時拝観を行っていないため、訪問前に事前の確認が必要です。歴史的価値の高い建造物や文化財が多いため、観光客にも人気のある寺院となっています。
總見寺へのアクセスは以下の通りです。
總見寺は織田信長ゆかりの寺院として、長い歴史と数々の文化財を有する名古屋の名刹です。観光地としてだけでなく、日本の歴史や仏教文化に触れることができる貴重な場所となっています。訪れる際には、歴史に思いを馳せながらゆっくりとその魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。