ヤマザキマザック美術館は、2010年4月23日に愛知県名古屋市東区葵一丁目に開館した美術館です。この美術館は、工作機械メーカー「ヤマザキマザック」の創業者である山崎照幸氏が収集した貴重な美術品コレクションを一般公開するために設立されました。運営はヤマザキ・マザックが行っています。
ヤマザキマザック美術館は、ヤマザキマザックの駐車場跡地に建設された「マザックアートプラザ」の美術館棟内に位置しています。この建物は、名古屋市営地下鉄東山線「新栄町駅」の北改札口(1番出口)と直結しており、アクセスが非常に便利です。車で訪れる場合は、名古屋高速「東新町出口」から約5分で到着します。
美術館の展示内容は、18世紀から20世紀に至るフランス美術が中心です。ロココ時代の華やかな作品から、新古典主義、ロマン主義、印象派、そしてエコール・ド・パリに至るまで、フランス美術の約300年の歴史を一望できます。また、アール・ヌーヴォーのガラス工芸や家具調度品も常設展示されており、芸術と工芸の融合を楽しむことができます。
ヤマザキマザック美術館の展示室は、展示作品の時代やスタイルに合わせたデザインが施されています。例えば、ロココ時代の作品を展示する部屋は華やかな色彩で装飾され、時代の雰囲気を再現しています。また、展示室の天井高が5メートル以上あるため、大型作品もゆったりとした空間で鑑賞できます。
他の美術館では通常、絵画は額装のガラス越しに鑑賞しますが、ヤマザキマザック美術館では額装のガラスを外して展示しています。これにより、絵画の筆触や色彩をより近くで感じることができ、作者の視点に近い体験が可能です。
美術館の入り口では、作品解説の音声ガイドを借りることができます。これにより、作品の背景や特徴について深く知ることができます。また、大半の作品はカメラ撮影が許可されているため、思い出を写真に収めることもできます。
ヤマザキマザック美術館には、ロココ時代を代表するヴァトーやブーシェ、フラゴナール、さらに印象派のモネやルノワール、エコール・ド・パリのピカソやシャガールなど、フランス美術の巨匠たちの作品が多数収蔵されています。特にフランソワ・ブーシェの《アウロラとケファロス》は、美術館が誇る代表的なロココ絵画です。
アール・ヌーヴォーを代表するエミール・ガレのガラス工芸作品や、ドーム兄弟の花器、ティファニーのランプなど、芸術性の高い工芸品も充実しています。これらの作品は、19世紀末から20世紀初頭にかけてフランスを中心に花開いた工芸運動を物語っています。
美術館内には図書室が設置されており、コレクションに関連する書籍を閲覧することができます。ただし、利用には事前予約が必要です。
美術館では、特別展やワークショップなどのイベントも定期的に開催されています。これらのイベントは、美術品への理解を深める良い機会となりますので、公式ウェブサイトで最新情報を確認して訪問するのがおすすめです。
ヤマザキマザック美術館は、18世紀から20世紀のフランス美術を中心に、多彩な芸術作品を鑑賞できる貴重な場所です。展示室の工夫や音声ガイド、図書室などの充実した設備により、初心者から美術愛好家まで幅広い層が楽しむことができます。名古屋を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。