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山崎川

(やまざきがわ)

山崎川は、愛知県名古屋市を流れる二級水系山崎川の本流で、かつては「石川」とも呼ばれていました。その自然美や歴史的な背景から、市民に愛される川となっています。

概要

山崎川は名古屋市千種区の平和公園内にある猫ヶ洞池を水源とし、昭和区、瑞穂区、南区を通り、港区で名古屋港へ注ぎます。途中の川沿いには桜並木が広がり、「山崎川四季の道」として日本さくら名所100選に選ばれるなど、市内屈指の観光スポットとなっています。

流路の特徴

上流部では一部暗渠化されており、川の姿が見えるのは千種区本山付近から始まります。中流域では熱田台地と八事丘陵を隔てて流れ、瑞穂公園周辺の桜並木が見どころです。

主な支流

隼人町の隼人池を水源とする五軒家川があり、昭和区檀渓通の出合橋付近で合流します。また、晴天時には猫ヶ洞池や名古屋大学鏡池などからの水が供給され、雨天時にはポンプ場から雨水が流入します。

歴史

縄文時代から江戸時代まで

約1万年前の縄文時代には瑞穂陸上競技場付近が河口でしたが、平安時代には現在の新瑞橋付近まで川が延びたと考えられています。「山崎」の地名は、西暦717年の尾張古図に記されており、川の名称の由来とされています。

江戸時代の新田開発

江戸時代には下流部で新田開発が進み、流路が延長されました。享保13年(1728年)には天白川との間に水路が開削されましたが、氾濫が相次いだため水路は埋め戻されました。

近代以降の変遷

昭和初期には運河化の計画がありましたが、戦後のモータリゼーションにより中止されました。伊勢湾台風(1959年)による被害を受けた後、洪水対策や排水設備の整備が進められました。

観光と自然保護

桜の名所としての魅力

山崎川沿いの「山崎川四季の道」は、桜の季節には多くの観光客で賑わいます。昭和62年(1987年)には「ふるさとの川モデル河川」に選定され、1990年には「日本の桜名所100選」にも選ばれました。

環境保全と名古屋市の取り組み

猫ヶ洞池や山崎水処理センターからの水を利用し、川の環境保全が行われています。2007年には管理権限が愛知県から名古屋市に移譲され、地域の特色を活かした整備が進められています。

主な橋梁

山崎川には多くの橋が架かっています。上流部では暗渠区間が多いですが、中流から下流にかけては歴史的価値のある橋が点在しています。

代表的な橋

年表

まとめ

山崎川は、名古屋市内を流れる自然と歴史が織り成す魅力的な河川です。桜並木や歴史的背景、洪水対策の工夫など、観光と防災の両面から重要な役割を果たしています。地域住民や観光客にとって、これからも大切に守り継がれるべき存在と言えるでしょう。

Information

名称
山崎川
(やまざきがわ)

名古屋

愛知県