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揚輝荘

(ようきそう)

揚輝荘は、愛知県名古屋市千種区法王町に位置する歴史的建造物と庭園を含む史跡です。大正時代から昭和初期にかけて、松坂屋初代社長である伊藤祐民の別荘として建設されました。

この施設は、覚王山日泰寺の東隣に位置し、周辺は閑静な住宅街に囲まれています。揚輝荘は、名古屋市指定有形文化財に指定された5つの建築物や、美しい庭園を含む、歴史と文化が息づく場所です。

揚輝荘の特徴

歴史的背景

伊藤祐民と揚輝荘の起源

揚輝荘は1918年に建設が始まり、1920年代から1930年代にかけて整備が進められました。「揚輝荘」という名前は、中国・東晋の詩人、陶淵明の漢詩から取られています。

建築の特徴と変遷

建築物には和風建築と洋風建築が融合されており、伊藤祐民がインド旅行から得た影響も反映されています。特に、聴松閣の地下部分にはインド風の意匠が施されており、異国情緒が感じられます。

戦後の変遷

第二次世界大戦中には空襲によって多くの建物が焼失し、戦後は進駐軍や松坂屋独身寮として利用されました。その後、数棟の建物と庭園が保存され、現在の敷地面積は約3000坪(約9200㎡)です。

一般公開と文化財指定

2003年以降、特定非営利活動法人揚輝荘の会が管理を行い、2008年には現存する5棟の建物が名古屋市指定有形文化財に指定されました。聴松閣は常設展示室や喫茶室として公開され、北園では暫定公開が行われています。

建築物の詳細

聴松閣

聴松閣は、1937年に迎賓館として建てられた洋館で、名古屋市指定有形文化財です。ハーフティンバー様式の山荘風建築で、地上3階・地下1階の構造を持ちます。

伴華楼

伴華楼は、尾張徳川家から譲り受けた茶室付き和室です。「バンガロー」の語源に基づき名付けられたこの建物は、1929年に移築されました。

三賞亭

三賞亭は、1918年に建設された煎茶茶室で、揚輝荘で最初に建てられた建物です。

白雲橋

白雲橋は、修学院離宮の千歳橋を模して作られた廊橋で、1918年に建設されました。

庭園

揚輝荘の庭園は、北庭園が池泉回遊式、南庭園が枯山水式庭園となっており、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。

アクセスと見どころ

交通アクセス

揚輝荘は名古屋市内にあり、地下鉄東山線「覚王山駅」から徒歩約10分の距離にあります。

見どころ

訪れる際には、聴松閣の展示や茶室、庭園の散策を通じて、歴史的建築物と自然の調和を楽しむことができます。また、特別展やイベントも定期的に開催されています。

まとめ

揚輝荘は、日本の歴史と文化が織りなす美しい空間で、訪れる人々に感動を与える場所です。その魅力をぜひ現地で体感してみてください。

Information

名称
揚輝荘
(ようきそう)

名古屋

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