ふきは数少ない日本原産の野菜で、自生種のほか京都の「水ふき」や「秋田ふき」など200種類以上存在する。とはいえ、全国で栽培されるふきのほとんどが「愛知早生」。ふきは愛知県の伝統野菜として古来から親しまれてきたといえる。冷蔵保存した種株を8月に植えることによって、春が来たと勘違いさせる独自の栽培方法で、夏場を除いて長い期間出荷できるという、生産者側にとって経済的なふきでもある。茎は太くて柔らかく非常に食べやすい。茎を折ると糸が出てくることからわかるように食物繊維も豊富なので、気軽にサラダで利用も。