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藤井神社

(ふじい じんじゃ)

藤井神社は、愛知県大府市横根町に鎮座する歴史ある神社です。旧社格は郷社に指定されており、地域の人々に親しまれてきました。六々村を統合する横根郷の総鎮守として、古くから信仰を集め、今もなお多くの参拝者が訪れます。

藤井神社の概要

創建と由来

藤井神社の名称は、「藤の木のある井戸」に由来しています。この地には古くから藤の木が生い茂る井戸があり、それが「藤井」と略されて神社名となりました。創建の詳細な年代は不明ですが、長い歴史を持ち、地域の人々の暮らしと密接に結びついてきました。

郷社としての指定

明治5年(1872年)、藤井神社は郷社に指定されました。これは、六々村(むつむら)を統合する横根郷一帯の氏神として、地域の信仰の中心であったことを示しています。郷社としての地位を得たことで、神社の運営や祭祀はさらに盛んになり、多くの人々が訪れるようになりました。

祭神

藤井神社の御祭神は、以下の二柱の神々です。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)

日本神話における最高神であり、太陽の神として広く信仰されています。日本の皇室の祖神とされ、国家の繁栄と人々の幸福を守る神として崇敬されています。

須佐之男命(すさのおのみこと)

天照大御神の弟神であり、勇猛果敢な神として知られています。八岐大蛇(やまたのおろち)を退治し、人々を守る英雄的な神話が語り継がれています。須佐之男命は、厄除けや農耕の守護神としても信仰されています。

文化財

県指定文化財 〜藤井神社の社宝 瓶子(へいじ)〜

藤井神社には、鎌倉時代に作られた貴重な文化財「瓶子(へいじ)」があります。この瓶子は、「藤井宮大明神御酒瓶子」の印刻が施されており、御神酒を入れるために奉納されたものです。

瓶子の価値

この瓶子は、藤井神社の由緒を証明する重要な品とされています。その価値の理由として、以下の点が挙げられます。

これらの特徴により、県指定の文化財として大切に保存されています。

市指定文化財 〜藤井神社の山車〜

藤井神社には、3台の山車(だし)が現存しています。これらの山車は、もともと広洲長浜から譲り受け、垂井を経由して藤井神社へ持ち込まれたと伝えられています。

山車の歴史

3台のうち、中組の山車の制作年代は、江戸時代の安政6年(1859年)と考えられています。これは、山車の裏板に墨書きが残されていたことによるものです。しかし、これが広洲長浜から譲り受けたという伝承とは一致しないため、詳細な経緯には諸説あるとされています。

山車の管理

現在、これらの山車は、藤井神社周辺の3つの地域によって管理されています。祭りの際には、地域住民が中心となり、伝統的な曳き回しが行われます。華やかな装飾が施された山車が街を練り歩く様子は、祭りの見どころのひとつです。

藤井神社の見どころ

厳かな社殿

藤井神社の社殿は、伝統的な神社建築様式を持ち、静寂の中に荘厳な雰囲気が漂います。訪れる人々は、神聖な空気に包まれながら、心を落ち着けて参拝することができます。

四季折々の自然

境内には多くの木々が植えられており、春には桜、秋には紅葉が美しく彩ります。特に、秋の紅葉シーズンには、鮮やかな赤や黄色の葉が境内を彩り、幻想的な風景が広がります。

アクセス情報

最寄り駅

藤井神社へは、JR東海東海道本線の「共和駅」または「大府駅」が最寄り駅となります。駅からはバスやタクシーを利用して訪れることができます。

車でのアクセス

自家用車を利用する場合、神社周辺には駐車場も完備されています。ただし、祭りの期間中は混雑が予想されるため、早めの到着をおすすめします。

まとめ

藤井神社は、愛知県大府市横根町に鎮座する歴史ある神社であり、郷社として地域の人々に長年にわたって信仰されてきました。天照大御神と須佐之男命を御祭神とし、県指定文化財の瓶子や市指定文化財の山車など、貴重な歴史的遺産を有しています。
また、四季折々の美しい自然に囲まれ、参拝するだけで心が洗われるような空間が広がっています。地域の祭りや文化を体験する機会としても魅力的な神社ですので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

Information

名称
藤井神社
(ふじい じんじゃ)

知多半島・常滑

愛知県