恋之水神社は、愛知県知多郡美浜町にある神社です。宗教法人ではありませんが、そのご神水「恋の水」は万病に効くとされ、特に縁結びのご利益があることで有名です。境内では紙コップに願いを書き、ご神水を汲んで参拝することで願いが叶うといわれています。
恋之水神社の創建時期は不明ですが、伝承によると少名彦命(すくなひこのみこと)がこの地の水を飲んで病を癒したことが起源とされています。また、允恭天皇(いんぎょうてんのう)が「東方に延命の神水あり」というお告げを受け、藤原仲興(ふじわらのなかおき)に命じて神水を探させたといいます。
藤原仲興は尾張の熱田神宮を経由し、知多半島で泉を発見。しかし、村人たちに土地の名前を尋ねたところ「知らない」と口をそろえて答えたため、この地を「知らぬ沢」と名付けました。そして、彼は次のような和歌を詠んだとされています。
「尾張なる 野間の知らぬ 沢踏みわけて 君が恋しき 水を汲むかな」
これが「恋の水」という名前の由来とされています。また、天平3年(732年)、聖武天皇(しょうむてんのう)の皇后・光明皇后(こうみょうこうごう)の病を癒すため、この水が都へ運ばれたという伝説もあります。
恋之水神社が縁結びのご利益があるとされる理由のひとつに、平安時代の「桜姫の悲恋物語」があります。藤原成範(ふじわらのしげのり)の娘である桜姫は、家臣の青町(あおまち)と恋に落ち、家を追われました。二人は結婚し幸せな生活を送っていましたが、建久2年(1191年)、青町が病に倒れてしまいます。
桜姫は夫のために神のお告げを受け、尾張国の知多にある「恋の水」を求めて旅に出ました。しかし、村人たちは貴族を嫌っていたため、わざと「ここから35里先だ」と嘘を教えました。疲れ果てた桜姫は、その場で力尽き命を落としてしまいました。
この悲しい伝説が広まり、「恋の水」は万病だけでなく、恋愛成就のご利益があるとされるようになりました。
恋之水神社は、縁結びや恋愛成就の神社として多くの参拝者を集めています。境内には、水色の鳥居が特徴的な本殿があり、「ハートの絵馬」や「相合傘のお札が入った縁結びのお守り」など、恋愛運を高めるアイテムが多数そろっています。
特に、神水「恋の水」を汲んで、紙コップに願い事を書いて祈願すると願いが叶うと言われており、若いカップルや恋愛成就を願う人々が多く訪れる人気のスポットになっています。
恋之水神社の御祭神は美都波能女命(みとはのめのみこと)です。水の神として信仰され、万病平癒、健康長寿、縁結びのご利益があるとされています。
愛知県知多郡美浜町奥田中白沢92
恋之水神社は、万病に効くとされる神水「恋の水」と、平安時代の「桜姫の悲恋物語」にまつわる伝説から、縁結びのご利益がある神社として広く知られています。恋愛成就を願う方だけでなく、健康や安全を祈願する方にもおすすめのパワースポットです。
知多半島を訪れた際には、ぜひ「恋之水神社」に立ち寄り、神秘的なご神水の力にあやかってみてはいかがでしょうか。