稲葉宿は、美濃路に位置する宿場町で、現在の愛知県稲沢市稲葉にあります。 美濃路はかつての脇往還として重要な役割を果たし、稲葉宿はその中でも4番目の宿場として知られています。
稲葉宿の中心には、美濃路稲葉宿本陣跡ひろばという歴史公園が整備されています。 この広場には「稲葉宿本陣跡の碑」があり、宿場の歴史を感じることができます。
美濃路は、織田信雄が小牧・長久手の戦いの前に造らせた街道が起源とされています。 江戸時代には脇往還としての位置付けを持ち、稲葉村が宿場を構成していました。その後、小沢村が加宿となり、宿場町として発展しました。
稲葉宿には中問屋場が存在し、現在その場所には石碑が建てられています。また、周辺には「札ノ辻」という地名が残っており、当時の面影を偲ばせます。
1869年(明治2年)には農民一揆「稲葉騒動」が起こり、宿場施設が破壊される騒動が発生しました。この事件は西尾張全域に波及しました。 1875年(明治8年)には稲葉村と小沢村が合併し、稲沢村が誕生しました。その後、町村制が施行されて稲沢町が発足し、商業が活発化しました。
また、稲葉宿の近隣には稲葉神社があり、これは1959年に現在の名称に改称されました。
禅源寺は臨済宗妙心寺派の寺院で、1634年に徳川家光が上洛の際に宿泊した由緒ある寺院です。本堂の屋根瓦には徳川家の葵紋が刻まれています。 また、木造阿弥陀如来坐像は愛知県指定文化財に指定されており、その他にも多くの文化財が存在します。
美濃路稲葉宿本陣跡ひろばには「稲葉宿本陣跡の碑」が立ち、歴史を学べる場所として整備されています。 また、問屋場跡には「稲葉宿問屋場址」の石碑があり、宿場の重要な役割を伝えています。
稲葉宿には歴史的な建物が現存しており、中でも山田市三郎家と山田文七家は江戸時代の建築を今に伝える貴重な文化財です。 山田市三郎家は18世紀前半に建てられた町屋で、稲葉騒動の際には真っ先に襲撃された歴史があります。
山田文七家は1881年に建築され、稲葉宿の繁栄を象徴する建物の一つです。
藤市酒造株式会社は1872年に創業された酒蔵で、代表銘柄「瑞豊」で知られています。木曽川の伏流水を使用した酒造りが特徴で、多くの人々に親しまれています。
名鉄名古屋本線国府宮駅から西に約1kmの距離にあります。アクセスも良好で、多くの観光客が訪れます。
稲葉宿は美濃路の歴史を物語る貴重な場所です。豊かな文化財と史跡を巡ることで、江戸時代から現代に至るまでの歴史を感じることができます。 地元の特産品や美しい街並みを楽しみながら、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。