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酒見神社

(さかみ じんじゃ)

酒見神社は、愛知県一宮市に位置する由緒ある神社です。式内社であり、旧社格は郷社に位置付けられています。倭姫命が滞在した「中嶋宮」の跡地とされており、元伊勢の一つとして知られています。

この神社では、天照皇大御神を主祭神として祀り、さらに酒造の神である酒弥豆男神酒弥豆女神もお祀りしています。本殿裏には倭姫社があり、倭姫命が祀られています。

歴史

創建と由来

酒見神社の創建は、倭姫命が天照大神の御霊代を祀る適地を探し旅をしていた際に遡ります。垂仁天皇14年、倭姫命は美濃国の伊久良河宮から尾張国へ移動し、当地に滞在しました。その際、宮山に神体を祀ったのが神社の起源とされています。

社伝によれば、当初の社殿は全て丸柱で造られ、草葺き屋根で吹き抜け構造だったと伝えられています。その後、地元の人々の手によって整備され、現在の酒見神社の姿に至りました。

清酒醸造の発祥地

斉衡3年(856年)、文徳天皇の勅命により伊勢神宮から酒造師である大邑刃自と小邑刃自の2名が派遣され、当地で伊勢神宮に供える御神酒を醸造しました。このことから、酒見神社は清酒醸造の発祥地とされています。神社名の「酒見」もこの伝承に由来しています。

境内の見どころ

北向きの社殿

酒見神社の社殿は珍しい北向きであり、南方に位置する伊勢神宮に向かって拝礼する形となっています。本殿裏にある倭姫社も独特な吹き抜け構造を持ち、神社全体が特別な雰囲気を醸し出しています。

酒造に関わる遺物

境内には、黒酒や白酒を納めたとされる大甕(鎌倉時代作)が現存しています。また、酒造に用いられたと伝えられる酒槽石も社殿の前に置かれ、酒見神社が酒造との深い関わりを持っていたことを物語っています。

都市伝説

酒見神社には興味深い都市伝説が伝わっています。一つは、社殿が北向きであることから、戦後「逆見(さかみ)神社」と呼ばれていたことです。もう一つは、神社が位置する伊勢町本神戸という住所名が伊勢神宮への対抗意識を示しているという伝承です。これらの逸話が、酒見神社の特異性をさらに際立たせています。

交通アクセス

公共交通機関

酒見神社へのアクセスは便利で、以下の方法があります。

自動車

車の場合、愛知県道190号名古屋一宮線「酒見神社前交差点」からすぐアクセスできます。

まとめ

酒見神社はその歴史的背景、独特な北向きの社殿構造、そして清酒醸造の発祥地としての意義から、多くの人々に愛されています。倭姫命の物語や都市伝説も含め、訪れる人々に歴史と文化の魅力を提供する神社です。一宮市を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

Information

名称
酒見神社
(さかみ じんじゃ)

尾張西部・一宮

愛知県