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ベトコンラーメン

ベトコンラーメンは、主に愛知県尾張地方、岐阜県美濃地方、岡山県南部地方、静岡県中部地方で提供される独特なラーメンの一種です。一般的には「Viet Cong Ramen」や「Betokon Ramen」と表記されることが多く、地域特有の味わいが特徴です。

発祥の地

このラーメンは、愛知県一宮市や岐阜県岐阜市が発祥の地とされています。東海地方発祥の台湾ラーメンや台湾まぜそばと比較すると提供する店舗は少なかったものの、近年はその認知度が広がりを見せています。テレビや芸能人が紹介したことや、チルド販売の増加により、多くの人々に親しまれるようになりました。

特徴的な具材と調理法

ベトコンラーメンの最大の特徴は、にんにくやニラ、もやしなど大量の野菜が使われている点です。これらの野菜はトウガラシで辛く味付けされ、炒められた後に鶏ガラベースのスープを張った麺の上に盛り付けられます。また、しょうゆ味や味噌味のスープ、あるいは鶏ガラと豚骨を合わせたスープを使う店舗も存在します。

台湾ラーメンが挽肉を主に使用するのに対し、ベトコンラーメンでは肉類をほとんど使わないことが一般的です。しかし近年では、豚バラ肉やチャーシューを加えたアレンジメニューも提供されています。

歴史と名称の由来

誕生の背景

ベトコンラーメンは、1969年に愛知県一宮市の「中華料理 新京本店」(現在は閉店)で誕生しました。店主の稲垣稔氏が過労や夏バテを回復するために、にんにくとトウガラシを入れたラーメンを賄い料理として考案したのが始まりです。これを従業員や常連客が試食したことで人気が高まり、正式なメニューとして採用されました。

「ベトコンラーメン」の命名

名前の由来は、ベトナム戦争で知られる「ベトコン(南ベトナム解放民族戦線)」に由来します。当初、稲垣氏は彼らの勇敢な姿に感銘を受けて命名しました。しかし、戦争の悲惨さが広まると「ベトコン」という名称に否定的な声が上がり、「ベスト・コンディション」の略であると説明するようになりました。

地域ごとの広がり

岡山県倉敷市のベトコンラーメン

岡山県倉敷市では、1983年に「新京本店」で修行した弟子が「ベトコンラーメン倉敷新京」として独立開業しました。その後、地域住民に長年親しまれる存在となり、2020年に発生した火災後にはクラウドファンディングで再建されるなど、地元の人々にとって欠かせない存在となっています。

静岡県での親しまれ方

静岡県静岡市や藤枝市でも複数の店舗が営業しており、地元の人々に愛されています。にんにくを丸ごと使用するという大胆なスタイルは、多くのファンを魅了しています。

現在の展開と派生商品

暖簾分けの店舗

「新京」と「香楽」は、商標登録を行わず、希望者に味を伝授する形で暖簾分けを行っています。このため、愛知県や岐阜県を中心に、大阪府高槻市や岡山県倉敷市など多くの地域に広がっています。

派生メニュー

ベトコンラーメンをアレンジした派生メニューも登場しています。岐阜県各務原市では、河川環境楽園のフードコートで「ベトコンライス」と呼ばれる新メニューが提供されています。これはベトコンラーメンの具材にキムチや卵を加え、ご飯の上に載せたものです。

まとめ

ベトコンラーメンは、独特の調理法と味付け、そして地域ごとの個性豊かな展開によって、多くの人々に愛されています。その発祥地である東海地方だけでなく、全国各地に広がりを見せており、新たなアレンジも加わり続けています。体力回復に適したラーメンとして、これからも幅広い層に支持されることでしょう。

Information

名称
ベトコンラーメン

尾張西部・一宮

愛知県