祐専寺は、愛知県稲沢市祖父江町山崎柳野11にある真宗大谷派の寺院で、山号は「太子山」、本尊は阿弥陀如来です。その歴史は天文22年(1533年)の創建にさかのぼり、開基は玉専坊敬西によります。当初は尾張国中島郡長岡村四貫にありましたが、その後現在の山崎柳野に移転しました。
祐専寺の本堂は1925年(大正14年)に再建が始まり、1928年(昭和3年)4月に完成しました。現在でもその壮麗な建築様式が訪れる人々の目を引きます。
祐専寺の境内には、稲沢市指定天然記念物に指定されている樹齢約250年の大イチョウがあります。このイチョウは雌株で、山崎地区に多く植えられているイチョウ品種の原木とされています。高さ約20メートル、胸高囲3メートルの見事な姿は圧巻です。
稲沢市祖父江町は全国的に有名なギンナンの産地で、毎年11月下旬には「そぶえイチョウ黄葉まつり」が開催されます。この祭りのメイン会場となるのが祐専寺です。
境内や周辺には屋台やギンナンの即売店舗が並び、夜間にはイチョウのライトアップが行われます。その幻想的な光景は多くの観光客を魅了します。1998年(平成10年)に初めて開催され、地域の秋の風物詩となりました。
2020年(令和2年)のイベントはコロナ禍の影響で中止されましたが、翌年以降、地域の活気を取り戻すべく再び開催されています。
祖父江町全体が約1万本のイチョウで黄金色に染まる様子はまさに圧巻で、フォトジェニックな景観を求めて多くの観光客が訪れます。
黄金色の落ち葉の絨毯を踏みしめながら、まちを歩けばイチョウ並木のトンネルや樹齢100年以上の大樹など、それぞれが個性的な風景を見せてくれます。
イチョウの多くは個人所有の土地内にあるため、観賞や撮影時にはマナーを守ることが大切です。また、落ちている銀杏を拾って持ち帰ることは控えてください。
名古屋から名鉄電車で約40分の山崎駅を起点に、気軽に散策を楽しむことができます。以下はおすすめのコースです。
祐専寺と祖父江町は、歴史的価値と自然の美しさが調和する特別な場所です。晩秋には一面の黄金色に染まる景観を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごしてみませんか。