愛知県 > 岡崎・豊田・奥三河 > 色金山 歴史公園

色金山 歴史公園

(いろがねやま れきし こうえん)

戦国の記憶と自然が調和する歴史公園

色金山歴史公園は、愛知県長久手市に位置する歴史的価値の高い公園で、国指定史跡「長久手古戦場」を構成する重要な一角です。天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いにおいて、徳川家康が陣を構え、軍議を開いたと伝えられる場所として知られています。現在は、豊かな自然とともに歴史を学び、静かに過ごすことのできる憩いの場として整備されています。

色金山と小牧・長久手の戦い

色金山は、小牧・長久手の戦いにおいて、羽柴(後の豊臣)秀吉方の別働隊を追撃してきた徳川家康軍が進軍を止め、軍議を開いたと伝えられる山です。山頂には、家康が腰掛けたとされる巨石「床机石(しょうぎいし、別名:胡牀石)」が今も残り、当時の緊迫した戦況を今に伝えています。

この床机石のそばには、宝永3年(1706年)に建てられた福富親茂の碑や、明治43年(1910年)に建立された地元有志による漢文碑があり、江戸時代から近代にかけてこの地が歴史的名所として大切にされてきたことがうかがえます。

歴史公園として整備された現在の色金山

四百年以上の歳月を経た現在、色金山は歴史公園として整備され、誰もが気軽に訪れ、歴史と自然の両方を楽しめる場所となっています。木立に囲まれた静かな散策路を登ると、山頂に広がる展望テラスに到着します。ここからは、かつて激戦が繰り広げられた仏ヶ根方面、すなわち現在の長久手古戦場一帯を一望することができます。

展望テラスとレリーフ

戦国期の砦を思わせる木製の展望テラスの下には、「家康軍議の図」と「進軍の図」と題されたレリーフが設置されています。これらは彫刻家・夢童由里子氏による作品で、当時の合戦の様子が力強く、かつ生き生きと表現されています。家康がこの地から何を見つめ、どのような決断を下したのかに思いを馳せることができる空間です。

床机石広場

床机石広場は、公園の象徴ともいえる場所で、徳川家康が軍議の際に腰掛けたと伝えられる床机石を中心に整備されています。この周辺一帯は、昭和14年9月7日に国の史跡「長久手古戦場」として指定されており、日本史における重要な舞台であったことを実感できます。

公園内の見どころと施設

茶室「胡牀庵(こしょうあん)」

色金山歴史公園内には、愛知県犬山市にある国宝茶室「如庵」を模して建てられた茶室「胡牀庵」があります。立礼席や和室も備えられており、開室日には自分で抹茶を点て、季節の和菓子とともに楽しむことができます。戦国の史跡に囲まれた空間で味わう一服のお茶は、心を静めてくれる特別な時間となるでしょう。

馬泉水(ばせんすい)広場

馬泉水広場は、家康軍が軍馬に水を飲ませた泉があったという言い伝えから名付けられた親水広場です。木漏れ日が差し込む中、清らかな水の流れと自然の調和を感じることができ、訪れる人々をやさしく癒やしてくれます。

伴若狭守盛兼の墓

床机石から少し南へ下った山中には、家康方の武将であり、鴉ヶ廻間の戦いで戦死した伴若狭守盛兼の墓碑があります。この地が単なる伝承の場所ではなく、多くの命が失われた実際の戦場であったことを静かに物語っています。

長久手古戦場と色金山の位置づけ

色金山歴史公園は、国指定史跡「長久手古戦場」の一部として位置づけられています。長久手古戦場は、羽柴秀吉軍と織田信雄・徳川家康連合軍が直接対決した局地戦「長久手の戦い」の主戦場跡であり、日本史において重要な意味を持つ場所です。

現在は古戦場公園として整備され、武将の塚や郷土資料室なども点在しています。色金山歴史公園とあわせて巡ることで、小牧・長久手の戦いの全体像をより深く理解することができます。

アクセス情報

色金山歴史公園は名古屋市から車で約30分、公共交通機関を利用しても訪れやすい立地です。駐車場や案内板も整備されており、初めて訪れる方にも優しい設計です。

まとめ

色金山歴史公園は、徳川家康ゆかりの史跡を中心に、戦国時代の歴史と豊かな自然が見事に融合した場所です。展望テラスからの眺め、床机石に刻まれた歴史の重み、そして茶室や広場で過ごす穏やかな時間は、訪れる人それぞれに深い印象を残します。歴史に興味のある方はもちろん、静かな散策や癒やしを求める方にもおすすめの観光スポットです。

Information

名称
色金山 歴史公園
(いろがねやま れきし こうえん)

岡崎・豊田・奥三河

愛知県