トヨタ博物館(TOYOTA AUTOMOBILE MUSEUM)は、愛知県長久手市にある自動車に特化した企業博物館です。。クルマ館と文化館という2つの館で構成されており、世界各国の自動車やその歴史を体系的に展示しています。
世界の代表的な車約150台を一堂に展示しており、自動車の技術や文化、歴史を知ることができる施設として、多くの観光客や自動車愛好家に親しまれています。
トヨタ博物館は、トヨタ自動車の創立50周年を記念して1989年4月に開館しました。その後、1999年には開館10周年を記念して新館(現・文化館)がオープンし、日本のモータリゼーションと生活文化を関連付けた展示を行っています。
ガソリン自動車誕生から約100年間の歴史をテーマに、トヨタ車だけでなく、各国の名車を幅広く展示しています。
本館(現・クルマ館)の常設展示では、カール・ベンツが製造した世界初のガソリン車を含む72台の自動車を展示しています。2017年には展示内容を年代別に改め、さらに魅力的な内容となりました。
クルマ館では、自動車の歴史や進化をたどることができる展示が充実しています。展示されている車両は、クラシックカーから近代的なモデルまで多岐にわたります。
歴史的なテーマごとに分けられた8つのゾーンで構成されています。それぞれのゾーンで、自動車技術や文化の進化を体感できます。
このゾーンでは、蒸気自動車や電気自動車、初期のガソリン車など、自動車の起源を展示しています。展示の中心には、1886年に開発された「ベンツ パテント モトールヴァーゲン」のレプリカがあります。
20世紀初頭、自動車技術は急速に進化しました。このゾーンでは、馬車型からスマートなデザインへと進化する過程が展示されています。
フォードが開発したT型フォードが自動車の大衆化に貢献した様子を展示。安価で高性能なこの車は、世界中の人々に自動車のある生活を提供しました。
1920年代から30年代にかけて、各国で豪華車が競い合うように製造されました。工芸品のような車の美しさと技術が見どころです。
1923年の関東大震災以降、日本でも本格的な自動車量産が始まりました。このゾーンでは、トヨダAA型乗用車をはじめとする国産車の歴史が紹介されています。
1930年代、空力技術を活かした流線型デザインの車両が登場。トヨダAA型乗用車もその一例として展示されています。
欧米各国の個性的な自動車が集結したゾーンです。フランスの芸術性、アメリカの大胆なデザインなど、それぞれの国の文化が反映された車両を楽しむことができます。
第2次世界大戦後の自動車産業の再出発と新時代の到来を展示。このゾーンでは、戦後復興期に登場した新興メーカーの車両などが見られます。
文化館では、約4,000点にも及ぶ自動車関連の文化資料を展示しています。車両の歴史や関連する文化的背景を深く理解するための情報が満載です。国内外の自動車に関する書籍やカタログが豊富に揃っており、専門家から一般の車ファンまで幅広く利用されています。また、子どもから大人まで楽しめるワークショップや特別展示も行われています。
トヨタ博物館には、自動車の黎明期から現代までの歴史を網羅した多種多様な車両が展示されています。以下に主な展示車両を紹介します。
トヨタ博物館では、車両展示だけでなく訪問者が楽しめる様々な施設も用意されています。
博物館内にはレストランがあり、展示を楽しんだ後にゆったりと食事を楽しむことができます。地元の食材を使った料理や軽食が提供されており、家族連れにも人気です。
ギフトショップでは、トヨタ博物館ならではのオリジナルグッズや、自動車関連の商品が購入できます。記念品としても最適です。
トヨタ博物館では、春と秋に車両収蔵庫の見学ツアー(バックヤードツアー)が行われます。普段は公開されていない約70台の車両を間近で見ることができる貴重な機会です。
文化館では、年間を通してさまざまなテーマの企画展やイベントが開催されます。これにより、自動車文化や技術に対する新たな視点を得ることができます。
トヨタ博物館を訪れる際には、事前に開館時間や展示内容を確認することをおすすめします。また、館内は広いため、歩きやすい靴で訪れると快適に見学できます。
愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)の芸大通駅から徒歩5分です。
名鉄バス「トヨタ博物館前」下車後、徒歩約5分です。
名古屋瀬戸道路の長久手IC付近に位置し、駐車場(無料)を300台分完備しています。
トヨタ博物館は、自動車に興味がある方はもちろん、家族連れや友人同士でも楽しめる施設です。日本の自動車産業の歴史と発展を学びながら、さまざまな車両に触れることで、訪れるたびに新たな発見があります。