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密蔵院(刈谷市)

(みつぞういん)

密蔵院は、愛知県刈谷市一里山町にある臨済宗永源寺派の寺院です。山号は「天目山(てんもくざん)」で、本尊は弘法大師(空海)と弥勒菩薩を祀っています。

この寺院は、三河三弘法(みかわさんこうぼう)のひとつに数えられており、知立市弘法町の遍照院、刈谷市一ツ木町の西福寺に次ぐ第三番札所となっています。また、三河新四国霊場の第三番札所としても知られ、多くの参拝者が訪れます。

密蔵院の歴史

弘法大師ゆかりの伝説

弘仁13年(822年)、弘法大師(空海)が富士権現(現在の富士山本宮浅間大社)へ参詣した帰り道、重原荘(現在の刈谷市一帯)に立ち寄ったという伝説が残っています。このことから、密蔵院は「参弘法(まいりこうぼう)伝説」にゆかりのある寺院とされています。

真言宗から臨済宗への改宗

創建当初、密蔵院は真言宗の寺院であり、現在の刈谷市泉田町(旧・碧海郡泉田村)に位置していました。しかし、正徳4年(1714年)に木吟禅師(もくぎんぜんじ)によって臨済宗へと改宗され、愛知郡高野村(現在の滋賀県東近江市)にある永源寺の末寺となりました。

移転と再建

安永3年(1774年)、雷火によって密蔵院の文書記録がすべて焼失してしまいました。その後、知多郡大高村(現在の名古屋市緑区)にある長寿寺の第2世住職が現在の一里山町に移転し、大師堂とともに寺を再建しました。

鐘楼門の建立

1910年(明治43年)、堂宮大工の小野田又蔵によって立派な鐘楼門が建立されました。この鐘楼門は現在も密蔵院のシンボルのひとつとなっています。

境内の見どころ

本堂

密蔵院の本堂には、本尊である弘法大師と弥勒菩薩が祀られています。訪れる人々は、本尊に手を合わせ、心静かに祈りを捧げます。

大師堂

大師堂は、弘法大師を祀るために建てられた堂宇です。特に弘法大師の命日には、多くの参拝者が訪れ、読経が行われます。

鐘楼門

密蔵院の山門としてそびえる鐘楼門は、1910年に建立されました。その美しい造りは見どころのひとつであり、歴史を感じさせる建築物となっています。

手水舎

境内にある手水舎では、参拝前に手と口を清めることができます。伝統的な手水作法を守りながら、心を整えて本堂へ向かいましょう。

本四国お砂踏み霊場

密蔵院には、本四国お砂踏み霊場が設けられています。四国八十八ヶ所霊場の砂が敷かれており、ここを歩くことで四国巡礼と同じご利益が得られるとされています。

三河三弘法の札所

密蔵院は「三河三弘法」の第三番札所として知られています。三河三弘法とは、以下の3つの寺院を巡る弘法大師ゆかりの霊場巡礼です。

第一番札所 – 遍照院(知立市弘法町)

知立市にある遍照院は、三河三弘法の第一番札所で、弘法大師を祀る古刹です。

第二番札所 – 西福寺(刈谷市一ツ木町)

西福寺は、曹洞宗の寺院であり、三河三弘法の第二番札所として多くの信者が訪れます。

第三番札所 – 密蔵院(刈谷市一里山町)

密蔵院は、三河三弘法の最後の霊場として位置し、弘法大師の命日には多くの参拝者でにぎわいます。参詣者は、逢妻川や旧東海道を超えて密蔵院へと足を運びます。

現地情報

所在地

住所: 愛知県刈谷市一里山町南弘法24

交通アクセス

電車でのアクセス: 名鉄名古屋本線「一ツ木駅」から徒歩約17分。
バスでのアクセス: 刈谷市公共施設連絡バス・東境線「一里山市民館」バス停から徒歩約10分。

Information

名称
密蔵院(刈谷市)
(みつぞういん)

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