江戸時代の初めに香積寺の三栄本秀和尚が美しい自然をより美しくと願いをこめて植えたもみじの森です。
11月になると約4千本のもみじが黄や紅に染まり、圧巻の風景が広がります。夜間のライトアップも行われ、幻想的な雰囲気が楽しめます。
また、香嵐渓は紅葉だけでなく、3月から4月にかけては広大な範囲に広がるかたくりの花が美しい絨毯のように咲き誇ります。
四季折々の魅力が楽しめる香嵐渓は、紅葉スポットとして知られる一方で、一年を通じて訪れる価値があります。
秋の香嵐渓と待月橋
香嵐渓は1634年に香積寺の三栄和尚が始めたもみじの植樹から始まりました。その後、地元の人々によってもみじの木が増え、散策道も整備されました。
1953年には香嵐渓のシンボルである待月橋が建設され、2007年には新しい橋になりました。香嵐渓という名前は、「飯盛山からの薫風が巴川を渡り、香ぐわしいまでの山気を運んでくる。山気とは嵐気也」という意味から付けられました。
この歴史によって、秋の紅葉と美しい渓谷の魅力を楽しむことができる観光地となっています。
紅葉と山野草が彩る絶景渓谷
香嵐渓は、矢作川の支流である巴川沿いに広がる渓谷です。周辺は愛知高原国定公園に指定され、四季折々の美しい景観が広がっています。
春の香嵐渓:
春の訪れとともに、香嵐渓は色とりどりの花々で彩られます。桜の花が咲き誇り、木々や草花が新緑に包まれる様子はまるで絵画のようです。
広大な範囲に広がる5,000平方メートルの斜面ではかたくりの花が満開になります。清々しい風がそよぎ、鳥のさえずりが響く中、散策を楽しむ人々で賑わいます。香嵐渓の美しい春の風景は、心を癒し、新たな活力を与えてくれることでしょう。
夏の香嵐渓:
夏の香嵐渓は、緑豊かな景色と涼しげな木陰が魅力です。木々の葉は深い緑に色づき、川のせせらぎや鳥のさえずりが心地よく響きます。涼を求める人々が木陰でのんびりとくつろぎ、川で水遊びを楽しむ姿も見られます。夏の香嵐渓は自然の恵みを満喫しながら、リフレッシュできる場所となっています。
秋の香嵐渓:
約4,000本のもみじが鮮やかな色に染まり、紅葉の名所として知られています。秋になると香嵐渓は紅葉の絶景が広がります。紅や黄、オレンジに染まったもみじの葉が、美しい景観を作り出します。四季折々の楓の種類が混ざり合い、まるで絵画のような風景が広がります。
11月には香嵐渓もみじまつりが開催され、昼間の美しい風景だけでなく、夕暮れ時にはライトアップも行われ、幻想的な雰囲気が漂います。紅葉を背景にした散策や写真撮影は、秋の香嵐渓ならではの楽しみです。
冬の香嵐渓:
冬の香嵐渓は、雪景色が美しいシーズンです。雪に覆われた風景は静寂で幻想的であり、訪れる人々の心を癒してくれます。雪の積もった木々やつり橋、香積寺の山門は、雪化粧された美しい姿を見せてくれます。また、地元の伝統行事やイベントも冬に開催され、その風情も味わうことができます。冬の香嵐渓での散策や雪遊びは、特別な思い出となることでしょう。
この美しい絶景渓谷は、一年を通じて訪れる価値があります。
散策自由
無料
名鉄豊田線「浄水」駅より、とよたおいでんバスさなげ足助線(百年草行)に乗換え、「香嵐渓」バス停下車。徒歩すぐ
名鉄三河線/豊田線「豊田市」駅より、名鉄バス矢並線(足助行)に乗換え、「香嵐渓」バス停下車。徒歩すぐ
名鉄本線「東岡崎」駅より、名鉄バス岡崎・足助線(足助行)に乗換え、「香嵐渓」バス停下車。徒歩すぐ
東海環状自動車道「豊田勘八IC」から約20分