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神前神社(半田市)

(かみさき じんじゃ)

神前神社は、愛知県半田市亀崎町に鎮座する歴史ある神社です。旧県社としての格式を持ち、地元では「県社(けんしゃ)」の名で親しまれています。特に、毎年開催される「亀崎潮干祭」や、「子供の神様」を祀る神社としても広く知られています。

神前神社の特色

神前神社は、東海地方では数少ない「子供の神様」をお祀りする神社として、多くの参拝者を集めています。七五三の時期には家族連れで賑わい、6月には「虫封祭(むしふうさい)」と呼ばれる井戸を覗いて虫封じを願う神事が行われます。

御祭神

神前神社の御祭神は、神倭磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)、すなわち神武天皇です。神話に登場するこの天皇は、日本の初代天皇として知られています。

神社の歴史

創建と由来

社伝によれば、神武天皇が東征の際に伊勢国から海を渡り、この地に上陸したと伝えられています。地元の人々が小船に桟橋をかけて迎えたことが由来とされ、以来、この地は「神嵜(かんざき)」と呼ばれるようになりました。上陸地点は「天神洲(てんじんす)」と名付けられ、そこに小祠が建てられたのが神前神社の始まりとされています。

現在地への遷座

慶長17年(1612年)、風や波の影響を受けにくい現在の場所へ遷座されました。境内には「神の井」と呼ばれる井戸があり、神武天皇が使用したとの伝承が残っています。この井戸の水面に顔を映すと神武天皇の御加護を受けられるという信仰が広まり、現在では「井戸のぞき神事」として、子供の健やかな成長を願う儀式が行われています。

社名の変遷と県社への昇格

創建当初は「神前天神」と称されていましたが、後に「亀崎神社」に改称されました。明治4年(1871年)に郷社となり、明治18年(1885年)には「神前神社」と改称され、県社に昇格しました。戦後、社格制度が廃止されましたが、現在でも「県社」の名で親しまれています。

境内の見どころ

主な建造物

祭礼と文化財

亀崎潮干祭

毎年5月3日・4日には、室町時代の応仁・文明年間から続くとされる「亀崎潮干祭」が開催されます。この祭りでは、豪華な山車が海へ曳き下ろされる伝統行事が見どころです。

1980年(昭和55年)には、「亀崎潮干祭の山車5台」が愛知県の有形民俗文化財に指定されました。また、2006年(平成18年)には「亀崎潮干祭の山車行事」が国の重要無形民俗文化財に、2016年(平成28年)には「山・鉾・屋台行事」の構成遺産としてユネスコの無形文化遺産に登録されました。

文化財

年間行事

交通アクセス

神前神社へ訪れる際の最寄り駅は、JR武豊線の亀崎駅です。駅から徒歩約10分で神社に到着します。比較的アクセスしやすい立地にあり、観光や参拝に訪れやすい神社です。

おわりに

神前神社は、神武天皇の伝説が息づく由緒正しき神社であり、地元の信仰の中心として親しまれています。特に「子供の神様」としての信仰が篤く、七五三や虫封祭などの行事には多くの参拝者が訪れます。また、ユネスコ無形文化遺産に登録された「亀崎潮干祭」は、一見の価値がある伝統行事です。歴史ある神社の魅力を存分に感じながら、参拝や散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

Information

名称
神前神社(半田市)
(かみさき じんじゃ)

知多半島・常滑

愛知県