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冨吉建速神社・八劔社(須成神社)

(とみよし たけはや じんじゃ はちけんしゃ)

冨吉建速神社・八劔社は、愛知県海部郡蟹江町大字須成にある2つの神社です。これらの神社は総称して「須成神社(すなりじんじゃ)」とも呼ばれ、地域の人々に親しまれています。旧社格は郷社に位置づけられています。

祭神

主祭神

冨吉建速神社:素盞嗚尊(すさのおのみこと)
八劔社:草薙神霊(くさなぎのしんれい)

配祀神

熱田五神(あつたごしん)

歴史

冨吉建速神社・八劔社の創建は古く、天平5年(733年)に行基の勧請によって建立されたと伝えられています。その後、寿永元年(1182年)には源義仲(木曽義仲)が社殿を再建したともいわれていますが、その真偽は定かではありません。

中世以降、この神社は富吉荘(現在の海部郡蟹江町周辺)の総氏神として信仰を集めました。室町時代後期の天文17年(1548年)には、織田信長が社殿を修復したと伝えられていますが、こちらも確証はありません。しかし、豊臣秀吉や徳川家康などの名だたる武将たちが参拝し、寄進を行っていたことから、歴史的にも重要な神社であったことがうかがえます。

かつて冨吉建速神社は牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)と呼ばれていました。慶長19年(1614年)以降はこの名称が長く使用されていましたが、明治期に国家神道が推進される中で、仏教由来の「牛頭天王」という名称が好ましくないとされ、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)を祭神とする「冨吉建速神社」に改称されました。

1872年(明治5年)の『第八拾五区海東郡社寺調』では、須成村の鎮守として八劔社が記されており、その境内に冨吉建速神社があるとされています。1953年(昭和28年)3月31日には、冨吉建速神社本殿と八劔社本殿が重要文化財に指定されました。

祭礼 – 須成祭

毎年8月第1土曜日・日曜日には、冨吉建速神社・八劔社の祭礼として、蟹江川の川祭りである須成祭(すなりまつり)が開催されます。この祭りは7月の「稚児定め」から10月の「棚下し」まで、約100日間にわたる様々な神事が執り行われることから、「百日祭(ひゃくにちまつり)」とも呼ばれています。

須成祭の構成

このうち、「車楽船の川祭」は8月の第1土曜日・日曜日に行われます。1980年(昭和55年)には愛知県指定無形民俗文化財に登録され、2012年(平成24年)3月8日には「須成祭の車楽船行事と神葭流し」として重要無形民俗文化財に指定されました。さらに、2016年(平成28年)12月には、「山・鉾・屋台行事」の一部としてユネスコ無形文化遺産にも登録され、国際的にも評価されています。

文化財

重要文化財

アクセス

周辺の見どころ

冨吉建速神社・八劔社は、歴史と文化を今に伝える貴重な神社です。須成祭の時期には特に多くの参拝者が訪れ、賑わいを見せます。歴史や文化に興味のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
冨吉建速神社・八劔社(須成神社)
(とみよし たけはや じんじゃ はちけんしゃ)

尾張西部・一宮

愛知県