愛知県 > 岡崎・豊田・奥三河 > 謁播神社

謁播神社

(あつわ じんじゃ)

謁播神社は、愛知県岡崎市東阿知和町に鎮座する歴史ある神社です。延喜式神名帳に記載された額田郡二座の式内社の一つとされ、古くから地域の人々に崇敬されてきました。

謁播神社の概要

延喜式に記載された格式ある神社

謁播神社は、『延喜式神名帳』巻9・10に記載されている額田郡二座の式内社の一つとして知られています。格式の高い神社として、古代より地域の信仰を集めてきました。

ご祭神

謁播神社のご祭神は、知波夜命(ちはやのみこと)春日大神(かすがのおおかみ)です。

謁播神社の歴史

創建と由緒

謁播神社の創建年代は明確ではありませんが、平安時代の記録にその名が見られます。文徳天皇の時代(850年~858年)に編纂された『文徳実録』には、「仁寿元年(851年)、謁播神社に位階従五位下を授ける」との記述があり、すでにこの時期には国家によってその存在が認められていました。

また、平安時代末期から鎌倉時代にかけて成立したとされる『三河国内神明名帳』には、「正三位謁磐大明神」と記されており、当時の信仰の篤さを伺い知ることができます。

物部氏との関係

平安時代前期に成立した『先代旧事本紀』の巻10「国造本紀」には、三河国造の初代に物部氏の祖である出雲色大臣の五世の孫・知波夜命が任じられたと記されています。これにより、謁播神社は西三河に勢力を持っていた物部氏一族が奉祭した神社であると考えられています。

近世から近代にかけての変遷

江戸時代には、謁播神社は春日神社と称し、別当寺である正蓮寺が管理を担っていました。このことは、元文5年(1740年)頃に成立した地誌『三河国二葉松』にも記述されています。

明治時代の神仏分離により、隣接する松林寺の社僧が祭事を行っていた体制が変わり、神社として独立しました。そして、明治5年(1872年)には郷社に指定されました。

境内の見どころ

岡崎城の赤門

境内には、かつて岡崎城にあった「念沸堂赤門」を移築したと伝えられる門が、神門として建っています。歴史的価値のあるこの門は、訪れる人々に当時の面影を伝える貴重な建造物です。

謁播神社の祭礼

地元に受け継がれる雅楽

東阿知和町では、大正時代から氏子有志によって構成された雅楽の楽人会が活動しています。この楽人会は、長年にわたり神社の祭礼において雅楽を奉納してきました。

年間の主な祭礼

謁播神社では、年間を通じて3回の重要な祭礼が執り行われます。

これらの祭礼では、巫女舞地元楽人会による雅楽演奏が奉納され、伝統的な雰囲気の中で厳かに執り行われます。

交通アクセス

公共交通機関を利用する場合

バスを利用すれば、最寄りのバス停から徒歩で訪れることができます。車で訪れる際は、周辺の駐車場情報を確認しておくと便利です。

まとめ

謁播神社は、延喜式にも記録される歴史深い神社であり、古くから地域の人々に親しまれてきました。物部氏との関係や、岡崎城から移築された神門など、見どころが多く、歴史を感じられるスポットです。特に、祭礼時には巫女舞や雅楽の演奏が奉納され、神社の伝統文化を間近で体感できます。

岡崎市を訪れる際には、ぜひ謁播神社にも足を運び、その歴史と神聖な雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。

Information

名称
謁播神社
(あつわ じんじゃ)

岡崎・豊田・奥三河

愛知県