伊賀八幡宮は、愛知県岡崎市伊賀町にある格式高い神社です。本殿や随神門、神橋などの建造物が国の重要文化財に指定されており、歴史的価値の高い神社として知られています。
伊賀八幡宮は、文明2年(1470年)に松平親忠によって創建されました。もともとは伊賀国にあった社を、松平氏の氏神として現在の地に移したのが始まりとされています。
その後、慶長年間(1596年〜1615年)に徳川家康によって社殿の改築が行われ、さらに三代将軍徳川家光が社殿を拡張し、祖父である家康(東照大権現)を祭神に加えました。江戸時代には、家康の命日である4月17日になると、将軍の名代として岡崎藩主が代参することが慣例となっていました。
伊賀八幡宮には、以下の神々が祀られています。
本殿は、慶長16年(1611年)に徳川家康によって造営されました。一般的に権現造りの本殿は入母屋造が多いのですが、伊賀八幡宮の本殿は珍しい流造(ながれづくり)の建築様式となっています。
屋根は桧皮葺(ひわだぶき)で、千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)が飾られています。本殿と幣殿の周囲を囲む透塀(すきべい)も国の重要文化財に指定されており、歴史的価値の高い建築物です。
本殿の造営から25年後の寛永13年(1636年)、徳川家光によって幣殿と拝殿が増築されました。
全国の八幡社では「鳩」のモチーフが多く見られますが、伊賀八幡宮の拝殿には、家康が好んだ「鷹」が阿吽(あうん)の対で描かれているのが特徴です。また、正面中央の破風(はふ)や妻飾りも、全国的に珍しいデザインとなっています。
随神門は、寛永13年(1636年)に造営された国の重要文化財です。この門には、神域を守る随神(ずいじん)が両側に安置されており、伊賀八幡宮ならではの貴重な文化財となっています。
門の四隅で屋根を支える「力神(りきしん)」や、鮮やかな彩色が施された蟇股(かえるまた)の彫刻など、細部にわたる装飾も見どころです。
随神門の正面には、蓮池にかかる石橋「神橋(しんきょう)」があります。寛永13年(1636年)に徳川家光の命で造られ、木橋の工法を取り入れた珍しい石造りの太鼓橋です。現在は渡ることができませんが、その美しい造形と精緻な装飾は必見です。
伊賀八幡宮へ訪れる際のアクセス方法は以下の通りです。
周辺には観光スポットも多く、岡崎城や大樹寺とあわせて訪れるのもおすすめです。
伊賀八幡宮は、松平氏・徳川家と深い関わりを持つ歴史ある神社です。権現造りの社殿や、家康公にちなんだ拝殿の装飾など、見どころが多く、歴史好きにはたまらないスポットです。
四季折々の風景の中で、静かに歴史を感じながら参拝できる伊賀八幡宮。岡崎を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。