猿投山は、愛知県豊田市と瀬戸市にまたがる標高629mの山で、古くから山岳信仰や巨石信仰の対象とされてきました。
また、山麓には猿投神社が鎮座し、主祭神である大碓命(おおうすのみこと)を祀る歴史ある神社として多くの参拝者を集めています。
猿投山は、三河高原の西端に位置し、愛知高原国定公園に含まれています。
また、東海自然歩道が通っており、多くの登山者が訪れる人気の山でもあります。
登山ルートは比較的整備されており、初心者でも登りやすいことから「愛知県の高尾山」とも称されます。
猿投山の名前の由来については、猿投神社の社蔵文書に記された伝説が残っています。
それによると、景行天皇が伊勢国へ向かう途中、愛していた猿が不吉な行動を取ったため、海へ投げ捨てられました。
その猿がこの山に籠もって住むようになったことから、「猿投山」と呼ばれるようになったと伝えられています。
猿投山には、信仰の対象とされてきた数々の巨石が点在しています。
猿投山のふもとには、「トロミル水車」と呼ばれる水車があります。
これは、瀬戸焼の原料となる陶磁器の土を作るために使用されていたもので、瀬戸の伝統産業とも深い関わりがあります。
猿投グリーンロード猿投ICを降りて県道349号を北上すると猿投神社に到着します。
また、国道153号から国道419号に入り、亀首町横枕交差点を左折すると登山口にアクセスできます。
名鉄豊田線・三河線「豊田市駅」からとよたおいでんバス「猿投神社前」バス停で下車。
また、瀬戸市側からは名鉄瀬戸線「尾張瀬戸駅」から名鉄バス赤津行で「赤津」バス停下車後、徒歩で登山口へ向かいます。
猿投神社(さなげじんじゃ)は、愛知県豊田市にある神社で、式内社・三河国三宮に指定されています。
創建は古く、仲哀天皇元年に現在地に鎮座したと伝えられています。
猿投神社では、古来より「左鎌(ひだりがま)」を奉納する習慣があります。
これは、祭神・大碓命が双子である小碓命(日本武尊)の兄であり、左利きだったという伝承に由来しています。
また、毎年10月には「棒の手」と呼ばれる武芸の奉納が行われ、これは愛知県指定の無形民俗文化財となっています。
猿投山は、登山や自然観察を楽しめるスポットとして、また猿投神社を中心とした信仰の場として、多くの人々に親しまれています。
山頂からの景色は美しく、遠く名古屋市街地や伊勢湾まで見渡すことができます。
また、猿投神社の歴史に触れることで、古代から続く信仰の奥深さを感じることができるでしょう。