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如意寺(豊田市)

(にょいじ)

如意寺は、愛知県豊田市に位置する真宗大谷派の寺院です。山号は楽命山と称し、本尊には阿弥陀如来を祀っています。

如意寺の歴史

創建と発展

如意寺の創建は1219年(承久元年)とされ、もともとは武蔵国豊島郡荒木(現在の埼玉県行田市付近)にあり、「満福寺」と称していました。開基は源海(げんかい)であり、彼は親鸞の直弟子として活躍し、関東六老僧の一人に数えられました。

三河国への移転

13世紀中頃または14世紀前半に、中条氏が三河国に移住するのに伴い、満福寺も移転を決定しました。1325年(正中2年)、満福寺の第5世・了感(りょうかん)は、挙母城の中条長秀からの勧めを受け、三河国の青木原(現在の豊田市花本町付近)へ移転しました。

移転後、寺は如意寺と改称され、本願寺の覚如から「如」の字を与えられました。その後、志多利郷(現在の豊田市石野町付近)を経て、1605年(慶長10年)に現在の地へ移転しました。

伽藍の特徴

本堂

本堂は境内の南西隅に東面して建てられた壮大な建物です。間口10間(約18.2メートル)、奥行11間(約20メートル)、入母屋造の桟瓦葺きで、正面には向拝が付いています。現在の本堂は19世紀前半(文政年間 - 天保年間)に建てられたものと考えられています。

書院

境内の北西にある書院は、19世紀前半の建築で、上段の間を備えた格式の高い造りになっています。1909年(明治42年)に改修が行われ、近代的な用途にも対応できる形になりました。

山門

1826年(文政9年)に建立された四脚門で、本堂の正面に位置します。切妻造の桟瓦葺きで、優美な造りが特徴です。

鐘楼

境内南側に位置し、主要な材料としてケヤキが使用されています。1755年(宝暦5年)の建立とされ、本堂や山門よりも古い歴史を持っています。

太鼓楼

19世紀前半に建てられた木造二階建ての建物で、2015年(平成27年)に修復が行われました。西三河地域では非常に貴重な建築物とされています。

寺院で行われる儀式・法要

文化財

親鸞聖人絵伝(三幅)

南北朝時代(一説には1354年(文和3年))に制作された貴重な絵画です。親鸞聖人の生涯を描いたもので、「絹本著色親鸞上人絵伝」として国の重要文化財に指定されています(1967年6月15日指定)。

方便法身尊像

1518年(永正15年)頃に制作された掛幅装・絹本着色の仏画です。本願寺第9世実如から下付されたもので、寺院が形成される以前の本願寺門末道場で本尊として礼拝されていました。

まとめ

如意寺は800年以上の歴史を持つ由緒ある寺院であり、特に本堂や太鼓楼などの伽藍は貴重な文化遺産として大切に保存されています。また、親鸞聖人絵伝などの文化財も見どころの一つです。豊田市を訪れる際には、ぜひこの歴史ある寺院を訪れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
如意寺(豊田市)
(にょいじ)

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