三ヶ根山スカイラインは、愛知県西尾市東幡豆町から蒲郡市金平町・形原温泉へと至る、全長約5.1キロメートルの有料ドライブウェイです。三河湾国定公園内に位置し、幡豆山塊の最高峰である三ヶ根山の尾根を縦走するこの道路は、優れた眺望と豊かな自然に恵まれ、「あじさいライン」の愛称で広く親しまれています。現在は愛知県道路公社によって管理されています。
三ヶ根山スカイラインの大きな魅力は、何といってもその眺望の素晴らしさです。道中や山頂付近からは、蒲郡市街をはじめ、竹島、渥美半島、太平洋の雄大な景色が広がります。天候に恵まれた日には、伊良湖岬や鳥羽方面、さらには名古屋市街の高層ビル群まで見渡すことができ、三河地方屈指の展望ドライブコースとして高い人気を誇ります。
三ヶ根山スカイラインは、6月から7月初旬にかけて約7万本のアジサイが沿線を彩ることから、「あじさいライン」と呼ばれています。色とりどりの花が咲き誇る風景は圧巻で、毎年多くの観光客や写真愛好家が訪れます。
終点の形原温泉「あじさいの里」には約5万本のアジサイが植えられており、見頃の時期には「あじさいまつり」が開催されます。また、近隣の幸田町にある本光寺は「三河のあじさい寺」として知られ、約1万本のアジサイが境内を彩ります。三ヶ根山一帯では、初夏になると各地でアジサイにちなんだ催しが行われ、地域全体が華やかな雰囲気に包まれます。
初春から春にかけては、スカイライン沿いに植えられた約7万球のスイセンが見頃を迎えます。2月中旬から3月中旬には日本水仙が山頂駐車場付近を彩り、3月中旬から4月中旬にかけては洋水仙が全線にわたり咲き誇ります。可憐な花々が道沿いを飾る光景は、春の三ヶ根山スカイラインを代表する風物詩です。
スカイライン沿線には、やまももの群生地が点在しています。7月下旬頃、実が熟す時期になると「やまももの里」として無料開放され、甘酸っぱい果実の収穫体験を楽しむことができます。自然と触れ合いながら季節の恵みを味わえる、家族連れにも人気のスポットです。
三ヶ根山スカイラインは、三河地方を代表する夜景スポットとしても知られています。山頂付近から見下ろす市街地の灯りは非常に美しく、昼間とは異なる幻想的な表情を見せてくれます。さらに、11月上旬から1月上旬にかけては、山頂駐車場周辺でイルミネーションが実施され、ロマンチックな雰囲気の中で夜景を楽しむことができます。
スカイライン沿線には、三ヶ根観音や比島観音、殉国七士の墓など、歴史や信仰にゆかりのある場所が点在しています。ドライブの途中で立ち寄り、静かな時間の中で手を合わせることで、観光とはまた異なる心落ち着くひとときを過ごすことができます。
三ヶ根山スカイラインは有料道路で、普通自動車や二輪車が通行可能ですが、自転車および125cc以下のバイクは通行できません。また、安全確保のため、夜間は20時から翌8時まで通行禁止となっています(年末年始の一部時間帯を除く)。山頂や沿線には複数の駐車場が整備されており、季節ごとのイベント会場としても利用されています。
スカイラインの終点に位置する形原温泉は、三河湾を望む温泉地として親しまれています。ドライブを楽しんだ後に温泉でゆったりと体を癒やすことで、より充実した旅を満喫することができるでしょう。
三ヶ根山スカイラインは、四季折々の花々、三河湾の大パノラマ、夜景やイルミネーション、そして歴史ある立ち寄りスポットが揃った魅力あふれる観光道路です。季節ごとに異なる表情を見せるこのドライブウェイは、何度訪れても新たな感動を与えてくれる、三河地方を代表する名所といえるでしょう。