豊田市民芸館は、愛知県豊田市にある博物館で、日常生活に関わる民芸品の保存・展示を行っています。1983年に開館し、日本の伝統的な工芸品や郷土文化に触れることができる施設として、多くの人々に親しまれています。
「衣」をテーマにした第一民芸館では、日本各地の伝統的な染織品や衣類が展示されています。建物自体は日本民藝館の一部を移築したもので、民藝運動の推進者・本多静雄氏の寄贈品を中心に収蔵・展示しています。
「食」をテーマとする第二民芸館では、伝統的な食器や調理器具、各地域の食文化に関する資料が展示されています。
「住」に関する民芸品を展示する第三民芸館では、家具や生活道具、民家の設計に関する資料などを見ることができます。
明治10年代に名古屋市に建設され、博覧会施設や銀行として使用されたと伝えられる建物です。1928年(昭和3年)に豊田市へ移築され、井上家の迎賓館として使用されました。その後、1989年に豊田市民芸館内に再移築され、2000年(平成12年)には国の登録有形文化財に指定されています。
本多記念館として、猿投古窯や古瀬戸の陶磁器を展示。日本の伝統的な陶芸文化を知ることができる貴重な施設です。
豊田市民芸館は約12,000件(約54,000点)もの民芸品を収蔵しています。その中心となるのが、本多静雄氏の寄贈によるコレクションで、以下のような貴重な品々が含まれます。
また、バーナード・リーチ、河井寬次郎、濱田庄司、芹澤銈介といった民芸運動に関わった著名な作家の作品や、平戸橋で陶芸活動を行っていた加藤唐九郎、岡部嶺男、河村喜太郎・又次郎らの作品も展示されています。
豊田市民芸館は、1983年(昭和58年)4月に第一民芸館の開館を皮切りに、段階的に施設を拡充してきました。
現在では、複数の建物で構成され、それぞれの施設が異なるテーマで民芸品を紹介しています。
豊田市民芸館は、日本各地の民芸品を通して、伝統工芸や郷土文化の魅力を発信する貴重な施設です。衣・食・住に関する展示や、陶芸資料館、登録有形文化財である旧井上家住宅西洋館など、多彩な見どころが揃っています。豊田市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。