愛知県豊田市にあるトヨタ鞍ヶ池記念館は、トヨタ自動車の歴史や創業者の軌跡を学べる企業博物館です。1974年(昭和49年)、トヨタ車の生産台数が累計1000万台を達成したことを記念して開館しました。館内には、創業当初の貴重な資料や自動車の展示があり、訪れる人々にトヨタの歩みを伝えています。
トヨタ鞍ヶ池記念館では、以下の施設を中心に展示を行っています。
これらの施設では、トヨタ自動車の創業の歴史や発展の過程、創業者の豊田喜一郎氏の生涯、さらにトヨタが所有する美術品の展示などが行われています。
トヨタ創業展示室では、創業期の歴史や代表的な車両を展示しています。
トヨタ自動車のルーツは、創業者・豊田佐吉が発明した「自動織機」にあります。この織機技術をもとに、自動車製造に挑戦した豊田喜一郎の情熱と挑戦の歴史を紹介しています。
「紡織機」から「自動車」へと進化したトヨタの技術を象徴する車両が展示されています。中でも、トヨタ初の量産乗用車「トヨダAA型」や「トヨペットクラウン(RS型)」などは必見です。
豊田喜一郎とその仲間たちが、数々の困難を乗り越えて自動車開発に挑んだ姿を4つの象徴的なシーンで再現しています。実際の開発現場の様子が生き生きと描かれています。
昭和10年(1935年)から戦後にかけて製造された代表的な乗用車やトラックの1/5縮尺モデルを展示。時代ごとの車両の変遷が分かりやすく紹介されています。
トヨタ初の自動車一貫生産工場であった「挙母工場(現トヨタ本社工場)」を1/400縮尺で再現した模型展示。工場の様子や生産工程の進化を学べます。
創業者・豊田喜一郎が大衆乗用車製造にかけた夢と、その実現に向けた努力や信念を紹介する15分間の立体音響映像を上映。自動車産業の黎明期の熱意を感じられます。
トヨタ自動車が所有する美術品や絵画などを企画展示するギャラリーです。時期によって異なる展示が行われるため、訪れるたびに新しい芸術作品を楽しむことができます。
1933年(昭和8年)、豊田喜一郎が名古屋市の南山に建築した旧別邸を移築し、修復した建物です。名古屋を代表する建築家・鈴木禎次が設計した和洋折衷の美しい建築様式が特徴です。
2013年(平成25年)、トヨタ自動車の創立75周年を記念して新設されたガレージでは、喜一郎に関する車両が展示されています。特に「オリジン」は、初代トヨペットクラウンをモデルにした記念車で、「観音開き」のドアが特徴的です。
入館は無料です。気軽に訪れることができるのも魅力の一つです。
館内には約30台分の駐車スペースがあり、車でのアクセスにも便利です。
トヨタ鞍ヶ池記念館は、トヨタ自動車の歴史や創業者の理念を学べる貴重な博物館です。創業展示室で自動車産業の発展を学び、美術品を楽しみ、豊田喜一郎の旧邸でその生涯に触れることができます。無料で入館できるため、自動車好きの方だけでなく、歴史や文化に興味のある方にもおすすめのスポットです。