愛知県陶磁美術館は、愛知県瀬戸市に位置する陶磁器を専門とする県立博物館です。旧名称は愛知県陶磁資料館で、1978年に開館して以来、日本の陶磁器の歴史や世界のやきものを紹介する施設として広く親しまれています。自然豊かな丘陵地にあり、本館をはじめ、南館、西館、陶芸館、古窯館、茶室「陶翠庵」など多彩な施設で構成されています。
本館には7つの展示室や特別展示室、レストラン「とうじ」、図書室などがあります。
南館には子ども向けの展示や体験コーナーがあり、西館では陶製の狛犬(愛知県指定有形民俗文化財)のコレクションを展示しています。
陶芸館では有料で製作体験が可能です。古窯館では平安時代から鎌倉時代の窯跡を見学でき、復元された室町時代や江戸時代の窯も展示されています。
愛知県陶磁美術館は愛知県の100周年記念事業として計画されました。1978年に愛知県陶磁資料館として開館後、1990年度には最初の計画規模への拡張工事がスタートし、1994年に完成。その後、2013年に現在の名称へと改称されました。
210躯から成る陶製狛犬コレクションは愛知県指定有形民俗文化財として大切に保管されています。
常設展示は一般400円、高校生・大学生300円、中学生以下は無料です。企画展示や特別企画展示の料金は別途設定されます。
10月から6月までは9:30から16:30(入館は16:00まで)、7月から9月までは9:30から17:00(入館は16:30まで)です。毎週月曜日と年末年始は休館日です。
猿投窯(さなげよう)は、日本三大古窯の一つで、愛知県東部から西三河西部にかけて約20km四方に分布する1000基以上の古窯跡の総称です。
5世紀後期、尾張連草香の墓とされる断夫山古墳の埴輪が猿投古窯の起源とされています。1957年、愛知用水工事中に発見され、大規模な発掘調査が行われました。
猿投窯は地元の原料を用い、朝鮮半島から伝えられた技術を駆使して国産の高火度施釉陶器を生産する先進的な窯でした。
祭器や仏具、香炉などの高級品が主に生産され、平城京や平安京の支配層に供給されていました。