窯垣の小径は、愛知県瀬戸市に位置する趣深い散策路です。この小径は瀬戸市が定める「陶の路」のひとつとして、多くの観光客や地元の人々に親しまれています。
窯垣の小径は、かつて製陶所が多く存在した瀬戸市洞町にあります。宝泉寺の近くから東へ約400メートル続く路地で、かつては陶磁器を積んだ荷車が行き交う賑やかなメインストリートでした。
小径には、陶磁器製品の焼成時に使用されていた窯道具「ツク」「エブタ」「エンゴロ」や、鬼板粘土を使った塀が連なっています。これらの窯道具は焼成の過程で独特な色合いを帯び、塀の景観に味わいを加えています。
小径の途中には「窯垣の小径ギャラリー」や「窯垣の小径資料館」があり、洞町の歴史や文化について学べる貴重な施設となっています。さらに、小径の東端には、瀬戸市指定有形民俗文化財に指定された「洞本業窯」があります。
「窯垣」とは、使い古した窯道具を積み上げて作られた塀や壁のことを指します。この独特の景観は全国でも瀬戸市でしか見られず、せとものの街としての風情を色濃く残しています。
窯垣の小径は、かつて陶磁器を運ぶ重要な道でした。その沿道には窯元の邸宅が並び、現在でもその趣を残しています。
「窯垣の小径ギャラリー」は、明治時代後期の「本業焼」の窯元を改修して作られた資料館です。母屋では洞町の歴史や文化を紹介し、離れには休憩所も設けられています。特に、明治・大正期に人気を博した「本業タイル」で装飾された浴室や、瀬戸染付の便器は見逃せない見どころです。
毎年10月第2日曜には「洞町窯垣の小径まつり」が開催され、地元の窯元や作家によるオリジナル作品の展示即売、ぜんざいの振る舞いなどが行われます。特に「窯元市」と「干支市」では、良質な陶磁器をお得に購入できるチャンスです。
開館時間:10:00~16:00
休館日:不定期
開館時間:10:00~15:00
休館日:水曜日・お盆・年末年始
瀬戸市中心部から窯垣の小径までは徒歩でもアクセス可能で、観光スポットとして気軽に訪れることができます。
窯垣の小径は、瀬戸市の陶磁器文化や歴史を感じられる魅力的なスポットです。美しい窯垣の景観や資料館の見学、そしてイベントへの参加を通じて、瀬戸の伝統とその魅力を存分に楽しんでください。