寂光院は、愛知県犬山市に位置する真言宗智山派の仏教寺院です。その正式名称は「継鹿尾山 八葉蓮台寺 寂光院(つがおざん はちよう れんだいじ じゃっこういん)」であり、通称「継鹿尾観音」としても知られています。また、美しい紅葉が特徴的であることから「もみじでら」という愛称で親しまれています。
寂光院の本尊は千手観音であり、随求堂の本尊は大随求菩薩です。境内全域は飛騨木曽川国定公園に含まれ、参道はすべて東海自然歩道として整備されています。特に秋には紅葉の名所として多くの観光客が訪れる人気のスポットです。
寂光院の創建は古く、白雉5年(654年)に孝徳天皇の勅願により南都元興寺の道昭和尚によって建立されたと伝えられています。その後、織田信長が参詣し、清洲城の鬼門鎮護として黒印50石と山林50町歩を寄進しました。江戸時代を通じて寺領を保持し、現在の寺域は33万㎡(10万坪)に及びます。
また、2014年(平成26年)には愛知県内の登録有形文化財を特別公開する「愛知登文会」の際に寂光院も対象となり、多くの注目を集めました。
本堂は明治12年(1879年)に再建されたもので、国の登録有形文化財に指定されています。本尊の千手観音は秘仏であり、60年に一度の甲子年に開帳されます。最近では平成22年(2010年)に「平成大修理」落慶記念として例外的に開帳され、多くの参拝者が訪れました。
随求堂は文化2年(1805年)に建てられた建築で、本堂と渡り廊下でつながっています。こちらも国の登録有形文化財に指定されており、住宅風の外観を持つ籠堂としての特徴が見られます。
弁天堂は本堂の北方に位置し、正六角形の平面を持つ小堂です。文政3年(1820年)頃の建築とされ、国の登録有形文化財にも指定されています。
薬医門は山麓に位置する山門で、天保7年(1836年)に尾張藩の御大工である竹中泉正敏によって建てられました。こちらも国の登録有形文化財に指定されています。
これらは犬山市指定文化財に登録されています。また、本堂や随求堂、弁天堂、薬医門は国の登録有形文化財に指定されています。
寂光院では毎月以下の行事が行われます。
新年の初詣や紅葉まつりなど、四季折々の行事も開催されています。
寂光院は「尾張のもみじ寺」として親しまれており、特に秋には約1000本のイロハモミジやカエデが色づき、美しい景観を楽しむことができます。
春には桜やシャガ、初夏には青もみじと、訪れる時期によって異なる風景が広がります。
山上展望台からは犬山城や小牧城、名古屋ツインタワービルを望むことができ、絶景スポットとしても人気です。
寂光院へのアクセスは公共交通機関や自家用車を利用できます。周辺には駐車場も完備されており、紅葉シーズンには混雑が予想されますので、早めの来訪がおすすめです。