尾張富士は、愛知県犬山市南部に位置する標高275mの山で、郷土富士として知られています。尾張三山の一つに数えられ、山頂には 大宮浅間神社奥宮があり、四等三角点も設置されています。
尾張富士は地元の信仰や文化と深く結びついており、山頂には多くの小石が積み上げられています。さらに、東側の山麓には博物館明治村や入鹿池といった観光スポットが点在し、南側を五条川が流れています。
尾張富士は、各方面から登山道(ハイキングコース)が整備されており、多くの自然愛好家や観光客が訪れる場所です。また、尾張富士が本宮山と山の高さを競い合った逸話にちなんで毎年8月の第一日曜日に行われる 「石上げ祭」は、尾張三大奇祭の一つとして有名です。
なお、この山と同名の四股名を持つ力士も存在しており、地元ではその名も親しまれています。また、コバノイシカグマ科の植物である フジシダ(Monachosorum maximowiczii)の和名の由来ともなっています。
大宮浅間神社(おおみやせんげんじんじゃ)は、尾張富士の山頂に位置する神社で、 尾張冨士大宮浅間神社とも呼ばれています。浅間神社の一つであり、子供の守護神として広く信仰されています。
ご利益として、小児の虫封じ、家内安全、開運厄除、商売繁昌、交通安全、安産子授、学業向上などがあるとされています。古くは武士の信仰を集め、織田信長や徳川家康、犬山城城主の小笠原氏、成瀬氏の保護を受けた歴史があります。
社伝によれば、大宮浅間神社は729年(天平元年)に創建されたとされています。その長い歴史の中で地元や武士たちに愛され、地域の発展とともに深い関わりを持ってきました。
毎年8月の第一日曜日に行われる 「石上げ祭り」は、尾張三大奇祭の一つとして知られています。この祭りの起源は、ある信者が木曽川の大石を尾張富士の山頂に積み上げ、信仰心を示したことに由来すると伝えられています。
1836年(天保7年)頃から現在の形で行われるようになったとされ、この祭りでは、富貴長命、子孫繁栄、五穀豊穣が祈願されます。
大宮浅間神社および尾張富士へのアクセスは、名鉄犬山線の犬山駅から岐阜バス明治村線「明治村」行きで「長者町団地前」バス停下車が便利です。かつては「尾張富士」バス停が存在していました。
尾張富士と大宮浅間神社は、自然と歴史、文化が調和した魅力的な観光スポットです。山頂からの眺望や神社の厳かな雰囲気は訪れる人々に感動を与え、多くの参拝者や登山者が訪れています。ぜひ、一度訪れてみてはいかがでしょうか。