針綱神社は、愛知県犬山市に位置する格式高い神社で、式内社(小社)として知られています。旧社格は県社であり、濃尾地方の総鎮守として広く崇敬を集めています。
神社の御神徳は多岐にわたり、東海地方の鎮護、安産、子授け、厄除け、長命、五穀豊穣など、多くのご利益があるとされています。
針綱神社は愛知県犬山市大字犬山字北古券65-1に位置しており、犬山城の守護神としても知られています。最寄り駅は名鉄犬山線の犬山駅および犬山遊園駅で、徒歩圏内でアクセスが可能です。
針綱神社の創建年は不明ですが、927年(延長5年)の『延喜式神名帳』に「従一位針綱明神」と記載されており、1000年以上の歴史を有することが明らかです。古くは犬山城天守閣付近に鎮座していました。
天文6年(1537年)、織田信康により白山平(現在の日本モンキーパーク付近)に遷座。その後、慶長11年(1606年)に犬山城城主・小笠原吉次の命により名栗町へ移転。最終的には明治15年(1882年)、現在地に移転しました。
江戸時代、針綱神社は「白山妙理権現」とも呼ばれ、犬山城城主の祈願所として尊崇されました。特に寛永12年(1635年)に始まった犬山祭は、針綱神社の祭礼として知られています。車山(やま)と呼ばれる豪華絢爛な山車が曳き出されるこの祭りは、現在では国の重要無形民俗文化財、さらにユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
主祭神は尾治針名根連命(おわりはりなねむらじのみこと)で、そのほかに以下の神々が祀られています。
安産祈願に特にご利益があるとされており、その由来は1537年に織田信康が自ら彫った狛犬を奉納し、安産を祈願したことにさかのぼります。また、八方除けや長寿、厄除けなど、生活全般にわたるご利益が期待されています。
神社の中心である拝殿と本殿は、歴史を感じさせる荘厳な建築物です。多くの参拝者が訪れる場所として静寂と威厳が漂っています。
本殿西側に祀られている御神馬は、子供の守り神として親しまれています。お供えされた豆をいただくことで、歯ぎしりやひきつけが治るという言い伝えがあります。
境内には「そり橋」という特徴的な橋があります。この橋を渡ることで心身を清めることができるとされ、参拝者の間で人気のスポットです。
高さ約8mの車山は、上層、中層、下層の三層から成る重厚な構造を持ちます。特に夜桜の中、提灯の明かりに照らされる「夜車山(よやま)」の曳行は、犬山城と相まって絢爛豪華な光景を作り出します。
現在では犬山祭は毎年4月の第1土曜日とその翌日曜日に開催されています。もともとは旧暦の8月28日が本番の日でしたが、明治時代の濃尾大震災をきっかけに4月に変更されました。
最寄り駅: 名鉄犬山線 犬山駅より徒歩15分、犬山遊園駅より徒歩10分。
バス: 各務原市ふれあいバス「犬山城」バス停下車(土休日のみ運行)。
針綱神社は、長い歴史と豊かな文化を持つ神社であり、犬山祭を通じて地域の伝統を支え続けています。そのご利益と荘厳な雰囲気から、全国から参拝者が訪れる人気のスポットです。犬山観光の際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。