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青塚古墳

(あおつか こふん)

青塚古墳は、愛知県犬山市青塚にある古墳で、形状は前方後円墳です。この古墳は青塚古墳群の一部を構成しており、国の史跡に指定されています。青塚古墳は、古墳時代前期(4世紀中葉)の築造と推定され、愛知県内でも特に重要な歴史的遺産として知られています。

概要

青塚古墳は愛知県西部、犬山扇状地を形成する洪積台地の南西端に位置する大型前方後円墳です。その規模は愛知県内で第2位を誇り、墳丘長は約123メートルに達します。

墳丘の特徴

墳丘は前方部を南西方向に向けて築造され、後円部が3段、前方部が2段構成となっています。また、墳丘全体には河原石の葺石が施され、各段に壺形埴輪が配置されています。さらに、前方部上には方形壇状遺構という特異な構造が見られ、円筒埴輪列がその周囲を囲む形で配置されています。

被葬者について

被葬者についての詳細は明らかではありませんが、地元の大縣神社では、『先代旧事本紀』に記されている邇波県君(にわのあがたのきみ)の祖・大荒田命(おおあらたのみこと)の墓と伝えられています。現在も同神社による祭祀が毎年行われています。

青塚古墳の歴史

青塚古墳は歴史の中でさまざまな役割を果たしてきました。その一部をご紹介します。

天正12年(1584年):青塚砦として使用

小牧・長久手の戦いの際には、青塚古墳は砦として使用され、戦略的な拠点となりました。

昭和41年:犬山市指定史跡

1966年には犬山市の指定史跡となり、地域の文化財として保護されるようになりました。

発掘調査と整備

1979年から1983年にかけて、圃場整備事業や史跡整備に伴い、犬山市教育委員会による発掘調査が実施されました。これにより、墳丘や埴輪などの詳細な構造が明らかになりました。その後、1996年から2000年にかけて、史跡公園として整備され、2000年には「青塚古墳史跡公園」として公開されました。

墳丘の構造

青塚古墳の墳丘は以下のような規模と特徴を持っています。

墳丘の規模

特異な構造

前方部墳頂には、東西9メートル・南北7メートルの方形壇状遺構が存在します。この周囲には円筒埴輪列が巡らされ、独自の祭祀的な役割があったと考えられています。また、墳丘周囲には盾形の周濠や外堤が設けられています。

出土品

青塚古墳からは多くの貴重な出土品が発見されています。

壺形埴輪

墳丘各段に約2メートル間隔で配置されていた壺形埴輪は、胴長形やしもぶくれ形などの種類があり、赤色顔料が塗布されていました。

円筒埴輪

前方部墳頂の方形壇状遺構周囲には円筒埴輪が配置され、祭祀用と考えられる鰭付朝顔形埴輪も発見されています。

鏃形石製品

方形壇状遺構から検出された鏃形石製品は、緑色凝灰岩で作られた祭祀用の非実用品です。

文化財指定

青塚古墳は1983年に国の史跡に指定され、その後の発掘調査や整備事業により、多くの歴史的価値が確認されています。

アクセス情報

所在地

愛知県犬山市青塚(青塚古墳史跡公園内)

交通アクセス

名鉄小牧線 楽田駅下車、徒歩約30分

関連施設

青塚古墳ガイダンス施設「まほらの館」では、青塚古墳に関する展示や解説を行っています。

おわりに

青塚古墳は、歴史的価値が高いだけでなく、現代においても地域の文化財として多くの人々に愛されています。訪問者は、壮大な古墳の構造や歴史に触れることで、古代日本の文化や生活をより深く知ることができます。

Information

名称
青塚古墳
(あおつか こふん)

犬山・瀬戸

愛知県