愛知県 > 豊橋・渥美半島 > 赤羽根海岸

赤羽根海岸

(あかばね かいがん)

サーファーに人気の太平洋ロングビーチ

赤羽根海岸は、愛知県田原市に位置する美しい海岸です。かつての渥美郡赤羽根町に広がる海岸部を指し、地元の人々や観光客には「太平洋ロングビーチ」または「赤羽根ロングビーチ」という愛称で親しまれています。広大な砂浜と心地よい潮風が魅力のこの地は、多くのサーファーや観光客を惹きつけています。

地理

広がる砂浜と周辺施設

赤羽根海岸は、「片浜十三里」と呼ばれる広大な砂浜地帯の一角に位置しています。一色ノ磯浜から赤羽根漁港の手前まで続くこのエリアは、通称「太平洋ロングビーチ」と呼ばれており、約3kmにも及ぶ砂浜が特徴です。渥美半島の中央部、遠州灘に面し、美しい海の景観が広がります。

周辺には新鮮な魚介類が水揚げされる「赤羽根漁港」や、地元特産品を扱う「道の駅あかばねロコステーション」があり、観光や買い物にも便利な立地です。

サーフィンの名所として

この海岸は、世界規模のサーフィン大会が開催されるほどの人気スポットであり、整備された駐車場やシャワー施設なども充実しています。年間を通して名古屋や関西方面から多くのサーファーが訪れ、にぎわいを見せています。ただし、安全面から遊泳は禁止されていますのでご注意ください。

ウェストコーストのような景観

海岸沿いには高い椰子の木が並び、日本にいながらにしてアメリカ西海岸を思わせる雰囲気を味わうことができます。遠くには岩礁「弥八島」を望むことができ、晴れた日には夕日や星空の絶景をカメラに収めることができる絶好のフォトスポットでもあります。

経済

赤羽根漁港と地域経済

赤羽根漁港は、表浜地区唯一の港湾施設であり、池尻川と精進川の河口に位置しています。港の東側には赤羽根の西集落、西側には池尻集落が広がっています。

かつては海岸近くを県道が横断していましたが、現在では集落の北側を国道42号が通過し、交通アクセスも向上しています。

漁港整備の歴史

1951年7月28日、農林省により赤羽根漁港は第一種漁港に指定され、翌年には第四種漁港にも指定されました。これにより、1953年から国を事業主体として第1次造成工事が開始され、赤羽根町も協力金を拠出して建設に貢献しました。その後も第2次から第9次まで漁港整備が続けられ、地域の漁業の発展に寄与しています。

自然

アカウミガメの産卵地

赤羽根海岸を含む表浜一帯は、アカウミガメの産卵地としても知られています。毎年5月頃から8月頃にかけて、アカウミガメが上陸し産卵する光景を見ることができます。卵が孵化するまでには60〜70日を要し、自然の営みの神秘に触れる貴重な体験ができる場所です。

サーフィンで人気のある砂浜とアカウミガメの産卵地が重なっているため、自然保護の観点からも利用者のマナーが求められています。

文化

サーフィン文化の発展

渥美半島の太平洋岸は一年を通して良好な波があり、全国屈指のサーフィンスポットとして知られています。赤羽根海岸もその中心的存在であり、全国から多くのサーファーが訪れる人気スポットとなっています。

国際大会の開催

2018年には「ワールドサーフィンゲームス(Urban Research ISA World Surfing Games)」が開催され、過去最高となる47か国・245名の選手が参加しました。このような大規模な国際大会が開催されることからも、赤羽根海岸の波の質と環境の良さがうかがえます。

サーファーと地域との共存

1965年頃からサーファーたちが赤羽根を訪れ始め、1970年代にはその数が急増しました。しかし、それに伴い地元住民とのトラブルも増加し、一時はサーフィン禁止条例が検討される事態となりました。

その後、赤羽根町はサーファーとの共存を選び、海岸の環境整備を進めるとともに、サーファー側も夜間パトロールや海岸清掃活動を自主的に行うなど、良好な関係構築に努めました。平成10年頃には「赤羽根サーフィン協会」が設立され、防犯ボランティアやサーフィン教室などの活動を通して地域社会に貢献する取り組みが始まりました。2008年以降はこれらの活動を「田原市サーフィン協会」が引き継いでいます。

まとめ

赤羽根海岸は、美しい自然環境と活発なサーフィン文化、そして地域との共存を実現した魅力あふれるスポットです。訪れる人々にとって、自然の雄大さやスポーツの楽しさを満喫できる場所であり、また地域文化にも触れられる貴重な体験の場となっています。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

Information

名称
赤羽根海岸
(あかばね かいがん)

豊橋・渥美半島

愛知県