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平田寺(北名古屋市)

(へいでんじ)

平田寺は、愛知県北名古屋市に位置する曹洞宗の寺院です。その長い歴史と文化財、地域に根差した活動が特徴で、多くの人々に親しまれています。

沿革

平田寺の創建は1564年(永禄7年)に遡ります。当時の平田城主であった平田和泉守が開基し、開山は玄作でした。創設当初は天台宗の寺院として始まりましたが、1604年(慶長9年)に瀬戸赤津の雲興寺から宗準和尚を迎え、中興の開祖として曹洞宗に改宗されました。

1599年(慶長4年)には豊臣氏から朱印地300石を受領しましたが、豊臣氏の滅亡により朱印地を失います。その後、1620年(元和6年)9月1日には徳川義直より黒印地52石を授けられ、明治維新まで続きました。

現在の本尊は木造五劫思惟阿弥陀如来坐像であり、その他にも3体の円空仏が所蔵されています。また、寺には豊臣秀吉や平田和泉守の位牌が安置されており、黒池龍神にまつわる雨乞い伝説でも知られています。

文化財

平田寺には多数の貴重な文化財があります。その中には、以下のようなものが含まれます。

愛知県指定有形文化財
北名古屋市指定有形文化財

交通手段

平田寺へは名鉄犬山線西春駅から徒歩8分で訪れることができます。

歴史の中での役割

平田寺は長い歴史の中で地域の信仰と文化の中心として役割を果たしてきました。江戸時代には村の絵図に記されるほど地域に密着した寺院でした。また、明治時代には九之坪義校(小学校)として利用され、戦時中は疎開児童の受け入れ、戦後は保育所としても機能しました。

本尊と西国霊場三十三観音像

草創以来、平田寺では五劫思惟弥陀如来坐像を本尊としてきましたが、現在は釈迦牟尼如来坐像(2007年寄贈)が本尊として祀られています。また、西国霊場三十三観音像は、地元の人々の願いから1723年(享保8年)に建立され、その後修復が行われました。

虚空蔵菩薩と祈願

寺には白檀製の虚空蔵菩薩像(江戸時代作)が安置されています。虚空蔵菩薩は智慧と福徳をもたらす菩薩として信仰され、『虚空蔵菩薩経』に記されるように、記憶力を高める功徳もあるとされています。

黒池龍神の伝説

平田寺の鎮守である黒池龍神は、雨乞い伝説で有名です。1626年(寛永3年)の大干ばつの際、平田寺の快巌和尚が祈祷を行い、恵みの雨をもたらしたとされています。この伝説は「黒池龍神謡曲」として残され、現在も語り継がれています。

まとめ

平田寺はその歴史、文化財、そして地域社会への貢献を通じて、訪れる人々に深い感銘を与えます。観光や歴史探訪を目的に訪れる方にとって、平田寺は忘れられない場所となることでしょう。

Information

名称
平田寺(北名古屋市)
(へいでんじ)

犬山・瀬戸

愛知県