岩屋古墳は、愛知県小牧市に位置する貴重な歴史遺産です。この古墳は、古墳時代後期の6世紀末から7世紀初頭に築造されたと考えられており、2007年に発掘調査が行われた後、岩崎山公園に移設・復元されました。
岩屋古墳は岩崎山の南東側山麓、杲洞寺近くの竹薮内に位置しています。発掘調査前には、区画整理事業に伴って墳丘や石室が大部分失われていましたが、発掘後は岩崎山公園に移設され、保存されています。
墳丘の規模は約20~25メートルと推定されています。石室は横穴式で、玄室は全長3.8メートル、幅2~2.2メートル、高さ2.2メートルにおよびます。羨道は長さ3.6メートル、幅1.9メートルで、石材には地元岩崎山から切り出された花崗岩が使用されています。
石室は擬似両袖式で、玄室は胴張型となっています。石材は大きなものが多く、築造当時のタガネ加工痕が確認されています。内部からは家形石棺の蓋が出土しましたが、大半が持ち出され、失われています。
発掘調査では以下の副葬品が発見されました:
これらの副葬品から古墳の築造時期が7世紀前半であると推定されています。
発掘後、岩屋古墳は岩崎山公園に移設され、墳径30メートルの円墳として復元されました。不足する石室材は補充され、失われた墳丘も復元されましたが、天井石は観察可能な状態に保たれています。
天井石には3つの矢穴があり、これらは名古屋城築城時の慶長年間に作られたと考えられています。これらの矢穴は石材を切り出す際にタガネを使用した痕跡です。
岩屋古墳へのアクセスは、最寄りの公共交通機関や駐車場を利用すると便利です。詳細は「岩崎山(愛知県)」の交通手段を参照してください。