泰岳寺は、愛知県春日井市上条町に位置する臨済宗妙心寺派の寺院です。その山号は寶雲山と称され、本尊として聖観世音菩薩を祀っています。また、名古屋城三の丸清水口の赤門を移築した山門や、初代東春日井郡長である林金兵衛の墓所など、数々の歴史的価値を有する文化財も所蔵しています。
泰岳寺は1486年(文明18年)に創建されました。開山は仁済宗恕禅師で、現在の岐阜県美濃加茂市出身の高僧です。本堂は昭和61年(1986年)に建設が着工され、昭和63年(1988年)に完成しました。本堂の須弥壇には本尊・聖観世音菩薩像が安置され、その両脇には達磨大師と開山仁済宗恕禅師像が並んでいます。
仁済宗恕禅師は、室町時代の文明18年(1486年)に泰岳寺を開山した初代住職です。彼は美濃国加茂郡で生まれ、臨済宗妙心寺派の高僧として広く知られています。また、大徳寺の住職も務め、泰岳寺創建時には林重緒氏に招かれてこの地を訪れました。
泰岳寺は、林重緒氏が仁済禅師を招いて創建しました。名古屋城の赤門(三の丸門)は、15代目住職・雍山宗粛の時代に寺の山門として移築されました。昭和63年の本堂改築に伴い、境内全体が整備され、現在の荘厳な姿が完成しました。
本尊の聖観世音菩薩坐像は江戸末期の作で、慈悲に満ちた柔和なお顔が特徴です。この像は火難・水難・盗難などの災難を除き、人々を救うと伝えられています。
泰岳寺の本堂は昭和63年(1988年)に再建されました。本堂内には、本尊のほか達磨大師や仁済宗恕禅師像が安置されています。本堂は多くの法要や行事の場として重要な役割を果たしています。
庫裡は本堂と共に昭和63年に改築され、茶室「圓庵(えんあん)」が設けられています。この茶室では四季折々の風流な景色を眺めながら茶道を楽しむことができます。
昭和60年(1985年)に建立された納骨堂には、釈迦如来像が安置され、ご先祖様をお守りしています。鍵付きロッカー形式で、個別に納骨されます。
境内には商売繁盛や家内安全を祈願する泰富稲荷があります。赤い鳥居が並ぶ参道を進むと、本殿にたどり着きます。毎年2月には盛大な御祈祷が行われ、多くの参拝者が訪れます。
花園会館は多目的ホールとして建設され、葬儀や地域の行事など幅広い用途で利用されています。和室とホールを備えた施設で、多くの人々に親しまれています。
鉄道: JR中央本線 春日井駅(南口)より徒歩圏内。
泰岳寺は地域の歴史と文化を支える貴重な寺院です。訪れることでその魅力と深い歴史を体感することができます。