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道風記念館

(とうふう きねんかん)

道風記念館は、愛知県春日井市にある書道専門の美術館です。平安時代の能書家である小野道風に関する資料や作品を展示するだけでなく、書道文化の発展を目的とした活動を展開しています。

概要

小野道風は、平安時代に活躍した能書家で、現在の春日井市域で生まれたと伝えられています。記念館では道風の業績や、平安時代の書道家たちの作品の複製品、さらには書道に関するさまざまな作品を展示しています。また、春日井市出身の著名な書家である藤田東谷、伊藤東海、林楽園の所蔵品が「東谷文庫」「伊藤東海文庫」「林楽園文庫」として公開されています。

記念館の所在地は、道風の父である小野葛紘が住んでいた屋敷跡とされています。

春日井市と小野道風

春日井市には小野道風誕生の伝説が伝わっています。最古の資料は南北朝時代の書の奥義書『麒麟抄』で、その後『塩尻』などにも記されています。18世紀末には尾張藩の学者・秦鼎が小野朝臣遺跡碑を建て、この地で道風が生誕したとされることを記しています。

昭和56年、春日井市は道風の偉業をたたえ、松河戸町に道風記念館を開館しました。書道文化の発展に寄与することを目的とし、全国的にも数少ない書専門の美術館として活動を続けています。

常設展示

常設展示では、小野道風をはじめとする平安時代の書を、精巧な複製品やパネルで紹介しています。また、古筆から現代書、中国の碑拓本など、多岐にわたる書の展示を通じて、訪れる人々に書道文化の奥深さを伝えています。

小野道風の生涯と業績

小野道風(おの の みちかぜ/とうふう)は、平安時代前期から中期にかけて活躍した貴族であり、能書家としても知られています。参議・小野篁の孫で、大宰大弐・小野葛紘の三男として生まれました。和様書道の基礎を築いた人物とされ、藤原佐理、藤原行成とともに「三跡」と称されます。

幼少期から青年期

延喜5年(905年)、12歳で大嘗会の屏風に色紙形を書くなど、早くからその才能を発揮しました。延喜20年(920年)には非蔵人に補され、さらに右兵衛少尉に任ぜられます。

宮廷での活躍

醍醐天皇の治世では、法華経の清書や屏風への揮毫など、数々の能書活動を行い、宮廷内でその名声を高めました。延長6年(928年)には、清涼殿の壁に漢唐の名君の徳行を揮毫したことも記録されています。

晩年と評価

天徳2年(958年)には眼病を患いながらも、その筆力は健在で、宮廷での重要な揮毫を任され続けました。康保3年(966年)に73歳で亡くなり、その後も書道の神として祀られ、現在に至るまで高い評価を受けています。

所在地と交通手段

所在地: 愛知県春日井市松河戸町5丁目9-3

アクセス方法

まとめ

道風記念館は、書道文化の魅力を広く伝える場であり、小野道風という歴史的な人物の偉業を後世に伝える重要な役割を果たしています。書道に興味のある方や、歴史に触れたい方にはぜひ訪れていただきたい施設です。

Information

名称
道風記念館
(とうふう きねんかん)

犬山・瀬戸

愛知県