油ヶ淵水辺公園は、愛知県碧南市と安城市の両市にまたがって整備された、西三河地域で唯一の県営都市公園です。公園の中心となる県内で唯一の天然湖沼「油ヶ淵(あぶらがふち)」は、歴史や伝説を持つ美しい汽水湖として知られています。本公園は、その周辺地域の自然環境を活かし、訪れる人々に憩いと学びの空間を提供しています。
油ヶ淵水辺公園は、「油ヶ淵の自然と歴史 未来へつなぐ水辺風景の創造」をテーマに、自然環境の保護と人々の憩いの場としての機能を両立させることを目指しています。公園は以下のAからEの5つのエリアに分かれており、それぞれのエリアで特色ある景観や施設が整備されています。
2018年(平成30年)4月29日に第1期として開園し、碧南市側の水生花園(Eエリア、約1.7ha)と安城市側の自然ふれあい生態園(Bエリア、約5.2ha)の一部、合計約6.9haがオープンしました。
2018年の第1期開園では、以下のエリアが先行して公開されました。
これにより、合計でおよそ6.9ヘクタールの敷地が一般に開放され、多くの来園者が訪れるようになりました。
矢作川にちなんだテーマを持つこのエリアでは、水と親しむことのできる設備や自然を体験する施設が整備されています。
このエリアは、来園者が自然の中でのびのびと過ごせるよう、多彩な施設が配置されています。中でも、ぶらリン広場には、休憩所、遊具広場、噴水が設けられており、家族連れに人気です。
現在整備が進められているエリアで、将来的にはさらに魅力的な施設が増える予定です。
人と人とがふれあうことのできる場として、イベントや体験学習などに活用できる広場です。今後の整備計画によって、地域コミュニティの交流の中心となることが期待されています。
水辺の自然を活かした美しい花園として整備されたこのエリアは、四季折々の風景を楽しめる人気スポットです。中でも、ハス池は夏になると見事な花を咲かせ、多くの写真愛好家も訪れます。
「油ヶ淵」という名前は、湖畔に住んでいた母子の伝説に由来します。伝説によると、漁に出る息子の安全を祈る母のために、淵の主である龍が娘の姿に化け、油を買いに来て岬を照らしたと言われています。
油ヶ淵は、周囲6.3km、面積0.64km²、平均水深3mの汽水湖であり、長田川、半場川、朝鮮川、稗田川などの河川が流れ込み、高浜川や新川を通じて衣浦湾へと流出しています。
1605年(慶長10年)、本多康俊(西尾城主)が幕命を受け、米津清右衛門を奉行として矢作新川を開削しました。しかし、矢作川上流から流れる土砂が南の入海を埋めるようになり、鷲塚は半島化しました。1644年(正保元年)には、江戸幕府が堤防を築き、現在の油ヶ淵が形成されました。
江戸時代には大雨による洪水が頻発したため、江戸の商人・伏見屋又兵衛が排水路を建設し、1701年(元禄14年)には新たな排水路の計画が立てられました。1704年(宝永元年)には現在の蜆川・新川に相当する排水路が完成しました。
1908年(明治41年)には油ヶ淵を水源とする平和用水が完成し、農業用水として利用されました。しかし、洪水被害を防ぐため、1935年(昭和10年)に高浜川が開削されました。高度経済成長期には工業排水や生活排水の影響で水質が悪化しましたが、その後、浄化が進められ、美しい水辺環境が取り戻されました。
春には桜が咲き誇り、夏には水辺に涼を求める人々が訪れます。秋には紅葉が美しく、公園全体が赤や黄色に彩られます。冬には水鳥が飛来し、バードウォッチングを楽しむことができます。
愛知県碧南市油渕町2丁目33番地(管理事務所)
油ヶ淵水辺公園は、美しい自然環境と歴史を持つ魅力的な公園です。湖沼の豊かな生態系を守りながら、人々が楽しめる空間として整備されており、四季折々の風景を楽しむことができます。家族でのレジャーや散策、歴史探訪にぴったりのスポットです。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。