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鳥羽の火祭り・一色学びの館

(とば ひまつり いっしき まなび やかた)

愛知県西尾市で毎年行われる「鳥羽の火祭り」は、伝統と迫力に満ちた火の神事として知られており、地域の誇りとも言える存在です。また、その歴史や文化を伝える拠点として、「西尾市立一色学びの館」が設けられており、訪れる人々に貴重な知識や体験を提供しています。

鳥羽の火祭り

概要と歴史

鳥羽の火祭りは、愛知県西尾市鳥羽町の鳥羽神明社で、毎年2月の第2日曜日に開催される伝統的な火祭りです。その起源は大同年間(806年~810年)にまで遡るとされ、1200年以上にわたって守り継がれてきた歴史ある行事です。

以前は旧暦の1月7日に行われていましたが、1970年から現在の時期に変更され、2004年2月16日には国の重要無形民俗文化財に指定されました。

祭りの構成と役割

鳥羽の火祭りは、鳥羽神明社の西を流れる宮西川を境に「福地(ふくじ)」と「乾地(かんじ)」の二地区に分けられ、それぞれの地区から選出された25歳の厄年の男性「神男(しんおとこ)」が主役となります。神男は前年の神男、すなわち「添え棒」と呼ばれる補佐役とともに祭りを導きます。

禊と準備

祭り当日の朝、神男は氷水による禊(みそぎ)を行い、身を清めます。午後にはふんどし姿で三河湾に入り、再び禊を行うという厳しい儀式が行われます。

「すずみ」と呼ばれる巨大な構造物

火祭りの象徴である「すずみ」は、高さ5メートルの大きな松明のような構造物で、2基が用意されます。1基あたりには、ススキ2トンと青竹60本が使用され、突き刺すための「ゆすり棒」は松の木で作られます。

この「すずみ」に火が放たれると、神男と奉仕者である「ネコ」と呼ばれる者たちがその中に飛び込み、神木と十二縄を取り出すという命がけの競技が始まります。その勝敗は、その年の天候や作物の豊凶を占う重要な意味を持っています。

文化的価値と後世への伝承

この祭りは単なる伝統行事ではなく、地域住民の心をつなぎ、世代を超えて受け継がれている精神文化の象徴です。危険を伴う行事であるため、関係者全員が厳格な準備と心得を持って臨んでおり、現代においてもその神聖さと迫力は変わりません。

西尾市立一色学びの館

施設の概要と沿革

西尾市立一色学びの館は、愛知県西尾市一色町に位置する公共文化施設で、図書館と資料館の機能を兼ね備えています。1988年に旧一色町の「学びの館」として開館し、2011年の市町村合併により現在の名称となりました。

地域文化の拠点としての役割

この施設は、一色地域文化広場の中核として建設され、総面積27,600平方メートルの広大な敷地に位置します。多くの文化活動や展示を通じて、地域住民の学びと交流の場となっています。

図書館エリア

1階:絵本と暮らしのフロア

1階は、主に児童書や絵本を中心としたフロアで、「五感ゾーン」や読み聞かせスペースが設けられています。親子連れでも気軽に訪れることができ、生活や育児に関する書籍も揃っており、居心地のよい空間が提供されています。

2階:郷土資料と知のフロア

2階では、一般書や郷土資料、ヤングアダルト向けの本、参考書、視聴覚資料などが閲覧可能で、学習や調査の拠点として機能しています。

展示館

展示館は3階層からなり、「三河一色大提灯まつりゾーン」「鳥羽の火祭りゾーン」「にしおをつくってきた風土ゾーン」に分かれています。特に、直径5.6メートル・高さ10メートルの巨大な大提灯の常設展示は圧巻で、多くの来館者に感動を与えています。

アクセス情報

最寄りのバス停は「一色町公民館東」で、下車後徒歩約3分の位置にあります。かつては名鉄三河線の三河一色駅が利用されていましたが、2004年に廃止され、現在はバスが唯一の公共交通手段となっています。

まとめ

鳥羽の火祭りは、愛知県西尾市の誇る伝統行事として、地域に根差した歴史と文化を体現する貴重な火祭りです。そして、その意義や文化をより深く学び、体験できる場として西尾市立一色学びの館が存在しています。どちらも地域の魅力を体感できる貴重な資源であり、ぜひ現地を訪れて、その迫力と歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
鳥羽の火祭り・一色学びの館
(とば ひまつり いっしき まなび やかた)

蒲郡・西尾・碧南

愛知県