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蒲郡クラシックホテル

(Gamagori Classic Hotel)

三河湾を望む歴史的ホテル

蒲郡クラシックホテルは、愛知県蒲郡市に位置する、格式高く歴史あるホテルです。三河湾国定公園の景勝地「竹島」の対岸、海を望む標高30メートルほどの高台に建ち、その場所は戦国時代の武将・鵜殿氏が築いたとされる不相城の跡地でもあります。

このホテルは、戦前に建てられた建築物としての価値も高く、2017年に発足した「日本クラシックホテルの会」に加盟している全国で9つしかないクラシックホテルのひとつです。

創業と由緒

その起源は1912年(明治45年)に開業した料理旅館「常磐館」に遡ります。そして1934年(昭和9年)には、その別館として「蒲郡ホテル」が誕生しました。設計は元鉄道省建築課長・久野節氏と、陸軍建築技師・村瀬国之助氏が手がけ、施工は大林組によるものです。

国際観光ホテルとしての指定

1934年、鉄道省が推進した国際観光ホテル建設計画において、全国から選ばれた40の候補地の中で、蒲郡は横浜・雲仙・大津とともに選ばれました。当時、蒲郡と観光ホテルという組み合わせは珍しく、関係者の努力により誕生したことがわかります。

国際観光局の職員である斎藤正男氏は、当時の驚きを以下のように述べています。

蒲郡の町からホテル建設の申し出があったとき、私は地図を開いてその場所を探した。恐らく他にも同じような人がいたと思う。蒲郡と観光ホテルの組み合わせは、当時の常識にはなかった。

外観と内装の魅力

ホテルの外観は日本建築の伝統を活かした破風造りでありながら、内部は鉄筋コンクリート造のアールデコ様式という洋風建築が取り入れられています。33室の客室に加え、貴賓室、ダンスホール、展望室なども設けられ、当時としては先進的な施設でした。

文化財と景観指定

ホテル本館は経済産業省の近代化産業遺産に認定されており、また蒲郡市の景観重要建造物にも指定されています。さらに、敷地内には常磐館時代の建築物である聚美堂(現在の六角堂)や、料亭竹島(現 THE COVE)、茶寮 鶯宿亭などが点在し、これら4棟は国の登録有形文化財に登録されています。

四季折々の庭園の美

広大なホテルの庭園は、つつじの名所としても知られ、4月には「つつじまつり」が開催されます。ヒラドツツジやオオムラサキなど5種類、約3,000本のつつじが咲き誇り、春には梅や河津桜、ソメイヨシノ、サツキなどが次々と花を咲かせ、秋には紅葉が庭を彩ります。

レストランとお食事

ホテル内には3つの個性豊かなレストランがあり、地元の新鮮な食材を使った料理を楽しむことができます。

また、ラウンジではサイフォンで淹れたコーヒーや、季節の洋菓子を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

蒲郡クラシックホテルの歴史

開業と発展の歩み

蒲郡クラシックホテルは、開業当初より多くの皇族をはじめとする賓客を迎えてきました。伏見宮博恭王をはじめ、昭和天皇・香淳皇后なども滞在された記録が残されています。

主な出来事

歴史と風格を守り続けて

開業以来、激動の時代を経ながらも、その重厚な建築と丁寧な接客、そして自然と調和した景観は、今もなお訪れる人々に感動を与え続けています。

まとめ

蒲郡クラシックホテルは、歴史的価値と文化的意義を兼ね備えた、日本を代表するクラシックホテルのひとつです。三河湾を望むその眺望、和と洋が融合した建築様式、季節ごとに彩りを変える庭園、そして心尽くしの料理の数々。すべてが訪れる人の心を豊かにし、特別なひとときを演出してくれます。

ぜひ、蒲郡を訪れる際には、このクラシックホテルの魅力を存分にご堪能ください。

Information

名称
蒲郡クラシックホテル
(Gamagori Classic Hotel)

蒲郡・西尾・碧南

愛知県