愛知こどもの国は、愛知県西尾市東幡豆町南越田に位置する、自然豊かな環境を生かした広大な児童総合遊園地です。三河湾国定公園内に広がる約100万平方メートルもの敷地を有し、山や海を望む雄大な景観の中で、子どもたちがのびのびと遊びながら学べる場として、多くの家族連れに親しまれています。
1974年(昭和49年)、愛知県政100周年記念事業の一環として開園し、「こどもと自然」「こども同士」「こどもと親」という三つの対話を基本テーマに掲げています。単なる遊園地ではなく、自然とのふれあいや人との関わりを通じて、子どもたちの健やかな心と体を育むことを目的とした、公共性の高い施設です。
園内は中央広場を中心に、「あさひが丘」と「ゆうひが丘」という二つのエリアに分かれています。いずれも自然の地形を生かして整備されており、山の起伏や木々、海からの風を感じながら、多彩な遊びや体験が楽しめます。
入園料は無料で、気軽に訪れることができる点も大きな魅力です。ただし、こども汽車やゴーカートなど、一部の乗り物や施設は有料となっています。
広い園内の移動には、ランドトレインが便利です。1日乗車券(300円)を利用すれば、子どもから大人まで快適に移動でき、体力に自信のない方や小さなお子さま連れでも安心して園内を巡ることができます。
なお、隣接する有料駐車場や冬季に営業されるスケートリンクは民間企業が運営しており、愛知こどもの国の管理施設ではありません。
あさひが丘エリアは、体を思いきり動かしながら自然を満喫できる施設が集まっています。
全長130メートルにおよぶ「巨大ドラゴン」アスレチックや、万博会場から移設された100メートルローラー滑り台など、迫力ある大型遊具が揃っています。挑戦心をくすぐる遊具は、子どもたちに大人気です。
48メートルのローラー滑り台やザイルクライミングなど、冒険気分を味わえる遊具が設置されており、遊びを通じてバランス感覚や体力を養うことができます。
変わり種自転車やグラウンドゴルフが楽しめる運動広場(利用日制限あり)や、子どもたちに人気のいかだ池など、多様な遊びが用意されています。
自然に囲まれたキャンプ場では、デイキャンプは通年利用可能で、宿泊は5月16日から9月30日まで(予約制・有料)利用できます。家族やグループでアウトドア体験を楽しむのに最適な施設です。
ゆうひが丘エリアは、三河湾を一望できる景観と、乗り物系施設が充実しているのが特徴です。
園内で最も標高が高い場所にある展望台(海抜124メートル、高さ12メートル)からは、三河湾や前島・沖島、さらには三ヶ根山まで、360度の大パノラマが広がります。特定の条件下で見られるトンボロ現象(タイダル・アイランド現象)を観察できる貴重なスポットでもあります。
昭和49年の開園当初から走り続けている本物の蒸気機関車が、全長約1,135メートルのコースを約7分かけて運行します。石炭を焚き、白い煙を上げながら走る姿は迫力満点で、子どもだけでなく大人からも高い人気を誇ります。
全長510メートルのセンターレール方式ゴーカートや、電動ミニカーで遊べる自由広場など、乗り物好きの子どもたちが夢中になる施設が揃っています。
ゆうひ棟では、毎月内容が変わる工作体験「わくわく工房」が開催され、ものづくりを通じて創造力を育むことができます。
中央広場エリアには、屋内型の学びと交流の施設が集まっています。
科学実験ショーやペットボトルロケット作りなど、体験型イベントが定期的に開催され、遊びながら学ぶ機会が提供されています。
親子でゆったりと過ごせるえほんひろばや、1万個のヒノキの積み木で自由に遊べるつみきひろばは、雨の日でも安心して利用できる人気スポットです。
1974年10月29日:愛知こどもの国 開園
1974年11月:皇太子夫妻(現・上皇・上皇后)視察
1979年11月:皇太子妃美智子さまと紀宮清子内親王殿下来園
1999年:関連団体と統合し愛知公園協会発足
2013年:NPO法人への委託により存続決定
2014年以降:公式SNSを順次開設
年末年始(12月29日~1月1日)は休園です。乗り物は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)が休業日となりますが、夏休み期間中は毎日運行されます。
公共交通機関を利用する場合は、名鉄蒲郡線「こどもの国駅」下車後、徒歩約15分です。
自動車の場合は、国道247号から県道330号を利用し、隣接する民営有料駐車場を利用できます。
愛知こどもの国は、自然・遊び・学びが一体となった、西尾市を代表する家族向け観光スポットです。入園無料でありながら、充実した施設と多彩な体験が用意されており、世代を超えて楽しめます。
自然の中で思いきり遊び、親子や友だちとの対話を深めることができる愛知こどもの国は、これからも地域に根ざした、かけがえのない存在として多くの人々に親しまれていくことでしょう。